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「なんで、ここに・・・」
「え、A・・・・?」
「あ、ごめ・・・っ」


つい、傍にいたキリトのコートの端を掴んでしまっていた。

視界に影が差し見上げると、茶色い瞳。

幼いとも大人びているともとれる顔を綻ばせ、その人物は言った。


「っ会いたかった。レイ・・・!」
「、まっ」


言うや否や、がばあっと抱きついてくる。

相手は私より大分身長が大きいため、後ろに仰け反った。


「や、っ離れ・・・・っ」
「ふふ、久しぶり」
「え、え?誰、ってとりあえず」
「ちょっ、いきなりなにやってるのよ」


閃光とリズベットさんによって拘束から開放された。

腰に手を当てた閃光が叱るような口調で言った。


「付いて来るって言うからなにかと思ったら・・・・Aと知り合いなの?カトル君」
「カトル・・・・あっ」
「そこの黒いひと、俺の事知ってるの?」


未だ私の肩に手を置いたまま、キリトへと視線を移しながら言った。


「知ってるっていうか、なんというか・・・・」
「・・・今はお引取り願います。話なら後でいくらでも聞きますから」
「え、レイ・・・・だよね?どうしたのその口調」


まるで気持ち悪いものでも見たかのように顔を歪めたカトルと視線も合わせずに言い切る。


「質問も後で受けます。とにかく、この場から消えてください」
「レイがそう言うならしょうがないな・・・・後でね」


右手をひらひらと振りながら店を出て行くそいつ。

残された私たちの中で、閃光が真っ先に声をあげた。


「あれ、キリトくん!?」

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菓豆(プロフ) - 夜風さん» コメントありがとうございます。頑張ってカルマの小説も更新しないとですね (2015年4月5日 13時) (レス) id: edc29e4d3f (このIDを非表示/違反報告)
夜風 - お帰りなさいです!カルマ君の小説、読ませていただきました!とても面白かったし、何より夢主ちゃんがかっこよかったです!更新頑張って下さい! (2015年4月5日 13時) (レス) id: 2e25d02f53 (このIDを非表示/違反報告)
菓豆(プロフ) - 紫芋さん» ただいまですっ!!実は旅行中ずっとこの小説の事考えてました(笑) (2015年4月5日 12時) (レス) id: edc29e4d3f (このIDを非表示/違反報告)
紫芋(プロフ) - 菓豆さん(旅行から)お帰りなさい!これからも、菓豆さんの作品見させて頂きます!頑張ってください(((o(*゚▽゚*)o))) (2015年4月5日 11時) (レス) id: 262404c03e (このIDを非表示/違反報告)
菓豆(プロフ) - 優さん» コメントありがとうございます。ご意見、ご感想等何回でもコメント下さい!! (2015年4月5日 10時) (レス) id: edc29e4d3f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:菓豆 | 作成日時:2015年3月15日 20時

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