ＳＡＯキリト夢小説 White guardian５

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むんず、と。

キリトがドラゴンの尻尾を掴んだので、私も慌てて尻尾を掴んだ。

その直後、ドラゴンは甲高く鳴くと急激に翼を広げ、上昇を始める。


「ふあっ！？」
「わあっ・・・」
「イェー！！」


翼がはためくと同時に尻尾も大きく動き、私たちは空へと投げ出された。


イェーじゃないですよ。こんなに衝撃が強いなんて聞いてない。

思わずふあっなんて声出しちゃったじゃないか。


かなりの高さに投げ出されたらしく、向こうのほうに小さい村や雪山が見えた。

不意に、リズベットさんが大きな声を上げた。


「キリト、あたしねぇ！！あんたのこと好き！！」


_____________すき。

その一言に、心臓がどくんと跳ねた気がした。


「なんだって！？聞こえないよ！！」


風の音でキリトには聞こえていなかったようだが、リズベットさんは


「なんでもなーい！！」


と大きく笑った。


数秒後、地面に着地すると雪がぼふっと舞い上がった。


「まさかこんな方法で脱出することになるとは思ってなかったわ・・・・」
「まぁ、無事に出られからよしとしよう」
「空高くに飛ばされるなんて、多分二度とないですよ」

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