ＳＡＯキリト夢小説 White guardian５

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元々眠りは浅い方なので、寝る体勢に入ってもすぐに眠れるはずもなく。

内心少し悪いと思いつつも、キリトとリズベットさんの会話に耳を傾けていた。


「ね、聞かせてよ。ダンジョンの話とか」
「え、うん。そんなに面白い話じゃないと思うけど・・・・」


このゲームが開始されて、一年半とちょっと。

現在最前線は六十三層だから、残りは三十七層・・・・。六割しか攻略されてないのか。


キリトは記憶を辿るように今まであった様々な出来事を口にした。

どれも、懐かしい思い出。


守ると言ってキリトの隣にい続けたけれど、思い返せば私のほうが支えられてばかりだったなぁ。


けれど。


これ以上は無理かも知れない。

これ以上一緒にいたら、私がキリトに依存してしまう。キリトだけでなく、私の命も生かしたいと思ってしまう。


それじゃ駄目なんだ。

そうなる前に消えなければ、消さなければいけない。



「ね・・・・手、握って」


冷たい空気の中、リズベットさんの声が鼓膜を振るわせた。


私が‘迷子防止’なんて言って、無理やり繋ぎ止めたキリトの手。

その暖かさが誰かの手に渡ってしまっても、大丈夫、覚えてる。

君がくれた温もりの優しさは、ちゃんと覚えてる。


だから、もう縋り付くだけのこの手はいらない。


君を現実世界に帰す。


そのためだけに、私は

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