ＳＡＯキリト夢小説 White guardian５

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「いや、」
「そうだ、と言った場合、どちらが上に見えますか？」


キリトの言葉を遮り、浮かんだ疑問を投げかけてみる。

リズベットさんは少し考えた後、抑えた声で言った。


「双子、かな」
「「・・・・・・」」


無意識にキリトを顔を見合わせてしまう。

そうか、双子か。キリトと私は同じに見えるのか。

別に嫌だとは思わないがなんとなく気まずくなり、キリトの右頬をむいっと抓った。


「っあにすんらよ」
「特に意味はないです」
「で、結局のところどうなのよ」


キリトの頬を伸ばして遊び始めようとした私を、リズベットさんの声が止めた。


「兄弟、ではないですね。幼馴染とかでもないし、一応恋人って事も否定しておきます」
「・・・・・・？」


リズベットさんが何やら難しい顔をしている。

私も表情にこそ出していないが、抱いた疑問はキリトを含め三人とも一緒だろう。


私とキリトの関係は？

議題を簡単に表すとこうだ。一見恋バナのようで全く違う。


「フレンド登録したので、世間一般的には友達扱いになるんでしょうかね」
「なんでそんな他人事なのよ」
「いや、一般的な友達ってどのようなものなのか、余り知らないんですよ」
「「・・・・・・えっ！？」」
「え？」


一音しか発していないのに、明らかなるテンションの差。

キリトがおずおずと聞いてきた。


「A、シリカは友達か？」
「シリカ、は・・・・・・妹」
「そうじゃなくて。・・・・じゃあ、ア」
「敵」
「・・・・・・ごめん、俺が悪かった」


そんなに脱力するほどの事であろうか。

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