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キリトが左手を握ったり開いたりしながら考え込む。
感覚まだ消えないのか。
「スキルでも、武器でもないとなると・・・・うわ!?」
いきなりキリトが大きな声を上げたので視線をそちらにやると、閃光がキリトの左手を胸元できつく握り込んでいた。
「・・・・・・・ぁ」
この口から漏れたのは、声とは言えないほどのちいさな息。
「お、おまっ、な・・・っ」
「これでダメージの残留感覚消えたでしょ」
平然と言った閃光に他意がない事はわかっていた。
しかし裏腹に、胸の奥本当に深くのところで何かが今、確かに傷んだ。
恋愛とか、そういう意味の嫉妬ではないと思う。
例えるなら、おもちゃを取り上げられた子供の心境・・・だろうか。
この胸のなかでなにかが、誰かが叫んでいた。
‘キリトを取らないで’
幸いと言うべきだろう、それは言葉として滑り出る事はなかった。
こんな事で動揺するなんて。
昔の私に笑われそうだ。
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神代 - おもしろいです (2015年6月12日 21時) (レス) id: 4007d28527 (このIDを非表示/違反報告)
菓豆(プロフ) - 卯蘭さん» お役に立ててなによりです。応援ありがとうございます!! (2015年3月12日 21時) (レス) id: 70dd2b75b7 (このIDを非表示/違反報告)
卯蘭(プロフ) - それと、夢主ちゃんクールビューティーすぎて最っ高です!いつも見てます、応援してます!!((日本語エ (2015年3月12日 21時) (レス) id: 5ad3b9ae2e (このIDを非表示/違反報告)
卯蘭(プロフ) - 菓豆さん» 分かりました!ありがとうございます、検索してみます!!(ノ´∀`*) (2015年3月12日 21時) (レス) id: 5ad3b9ae2e (このIDを非表示/違反報告)
菓豆(プロフ) - 桃さん» コメントありがとうございます。そして誉めていただいてありがとうございます!! (2015年3月12日 7時) (レス) id: edc29e4d3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菓豆 | 作成日時:2015年2月15日 14時