ＳＡＯキリト夢小説 White guardian４

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ピックを引き抜くと、キリトは一瞬顔を歪めた。

まだ感覚が微妙に残っているのか、左手に息を吹きかけている。意味のない行為だと思うのだが。


なぜ茅場は痛みをわざわざ感じさせる設計にしたのだろう。まさかＳか、Ｓなのか。


手の甲をふぅふぅしながら声だけは真面目にキリトが呟いた。


「なら、なんでカインズは死んだんだ？武器の特性か、未知のスキルか・・・・」


絵面だけだとなかなかシュールな光景だ。

傍から見ると、真剣に手に息を吹きかけている変な人になっているぞ。


「スキルや武器の可能性はゼロに等しいと思います」
「え？」


まだＰＫの方法はわからない。

しかし、‘あいつ’がそんな事ができる武器やスキルを作るはずがない。これだけは言える。


「・・・・なぜ、そんなことが断言できるの？」


閃光が言った。

質問がくるのは予想できたが、なんて答えればいいのだろう。


「・・・・犯人オレじゃないですからね」


とりあえずそれだけは念を押して言っておく。

で、質問の答えだけど。


「茅場が設計したから、それだけです」


閃光とキリトにそろってクエスチョンマークが浮かんだようだ。

我ながらオブラートに厳重に包んでしまった自覚はある。

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