ＳＡＯキリト夢小説 White guardian４

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男の名はグリムロック。

本人は誤解だと主張するが、閃光が言うにはブッシュの中でずっと隠蔽していたらしい。


キリトが推測を突きつけると、しばらくの沈黙の後、グリムロックが口を開いた。


「面白い推理だが、一つだけ穴がある。」
「なに？」


ぴくり、とキリトが反応する。


「確かに私たちのストレージは共通化されていた。しかし、もし指輪をグリセルダ自身が装備していたとしたら・・・・？」
「あ・・・・っ」


閃光が小さく声を漏らした。


グリセルダさんが装備していたとしたら。

殺`されてもストレージには収納されず、犯人が持ち去ったと考えられる。

聞けば彼女はスピードタイプの剣士だったらしい。指輪を装備していた可能性は高い。


「では、私はこれで失礼させてもらう」
「待ちなさい、グリムロック」


踵を返そうとしたグリムロックをヨルコさんが引きとめた。


「あなたは覚えてる？カインズがリーダーが指輪を装備すればいいって言った時、彼女はこう答えたのよ」


ヨルコさんは一度言葉を区切って、一語ずつはっきりと言った。


「‘ＳＡＯでは、指輪は片手に一つずつしか装備できない。右手のギルドリーダーの印章、左手の結婚指輪は外せないから、私には使えない’って。そして、リーダーはあの日も二つの指輪を装備していた」

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