28 ページ5
ヨルコさんとの約束の時間に間に合うのか、と横目で時計を見るとまだだいぶ余裕があった。
なんでこんなに早く待ち合わせしたんだ。
「じゃ、じゃあ、いきます」
宣言し、右手を振り下ろしたキリト。
オレには見えていないが、恐らくHPの減少を確認したらしい閃光が強張った声で言う。
「早く圏内は入ってよ!」
頷き、キリトはゆっくりと足を進めた。
やがてブーツの底で石畳を踏むと、詰めていた息を吐く。
どうやらオレも緊張していたらしく、二人と一緒にため息が漏れた。
「止まりました?」
聞くと、こくりと頷く。
HP減少が止まったとはいえ、武器は消えたりしないのか。
キリトも同じように思ったらしく、ピックが刺さったままの左手を見ながら言った。
「武器は刺さったまま、でも継続ダメージは停止、か」
「感覚は?」
表情を硬くしたまま閃光が問うた。
「残ってる」
だったら、早く抜けばいいのに。そう思ったのはオレだけじゃないだろう。
198人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
神代 - おもしろいです (2015年6月12日 21時) (レス) id: 4007d28527 (このIDを非表示/違反報告)
菓豆(プロフ) - 卯蘭さん» お役に立ててなによりです。応援ありがとうございます!! (2015年3月12日 21時) (レス) id: 70dd2b75b7 (このIDを非表示/違反報告)
卯蘭(プロフ) - それと、夢主ちゃんクールビューティーすぎて最っ高です!いつも見てます、応援してます!!((日本語エ (2015年3月12日 21時) (レス) id: 5ad3b9ae2e (このIDを非表示/違反報告)
卯蘭(プロフ) - 菓豆さん» 分かりました!ありがとうございます、検索してみます!!(ノ´∀`*) (2015年3月12日 21時) (レス) id: 5ad3b9ae2e (このIDを非表示/違反報告)
菓豆(プロフ) - 桃さん» コメントありがとうございます。そして誉めていただいてありがとうございます!! (2015年3月12日 7時) (レス) id: edc29e4d3f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:菓豆 | 作成日時:2015年2月15日 14時