ＳＡＯキリト夢小説 White guardian４

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フィールドに出て第一声、閃光が眉間にしわを寄せながら言った。


「で、実験って、どうする気？」
「こうする気」


投剣で用いるピックを取り出し、左手のグローブを外すキリト。

ここにきて、ようやく‘実験’の意味がわかった。


キリトがピックを構え、左手の甲に向かって右手を振り下ろそうとした瞬間。


「ちょ、ちょっと待って！」


閃光の鋭い制止がかかった。

その声にぴたりと動きを止めたキリトが、苦笑と共に口を開く。


「おおげさだなぁ。これくらいじゃ・・・」
「バカっ圏外じゃなにが起きるかわからないのよ！」


高価な回復結晶を手にし、パーティー組んでＨＰを見せて！と言う閃光。

剣幕に押されたのか、申請を承諾したらしいキリト。


言わんとしている事はわからなくもない。

しかしフィールド上とはいえ、あんな針の成長版みたいなピックが一本二本刺さったところで、ＨＰ全損なんて事にはならないだろう。


結晶を握り締めたままの閃光。


「・・・・なに？」
「いや、こんなに心配してくれるとは思わなくて・・・・」


緊張からか低い声音で問われたキリトがそう返すと、閃光の顔は瞬時に赤く染まる。

先程とは正反対の大きな声で言った。


「ち、違うわよ！あ、いや違わないけど・・・！」


最早怒鳴ったという表現の方が適切かも知れない。

言い切った後、視線をキリトから視線を外しなにやらぶつぶつと呟く閃光。


「普通、心配するでしょうが。もう・・・っ」



ここにいますよ。心配しない、異常なヤツ。

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