ＳＡＯキリト夢小説 White guardian４

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現在二十層主街区。


メモの店を見張りながら、事件について頭の中で整理する。


‘この世界で幻覚幻聴の入り込む余地はない’


ヒースクリフのこの言葉を事件に当てはめるとどうなるだろう。

カインズとヨルコさんが殺`されたのではなく、消されたもしくは、消えた。

カインズは貫通持続ダメージで。ヨルコさんは、外から一撃で。しかし、これも定かなのか。


前者は、‘ありえない’。持続ダメージは圏内では止まる。ヒースクリフの言葉とキリトの‘実験’で・・・・・実験？


「・・・っ」
「ん？」


ばっと顔を上げるとキリトと視線があう。

その手に握られているシュミットのメモをひったくると、ギルドメンバーの名前を目で追った。


あの時キリトはグローブを外した。なぜだ？簡単な事。耐久値が減るから。

カインズ、ヨルコさんの時は、装備の上から刃が突き刺さった。当然、防具の耐久値は減る。

だから、つまり。


「キリト。ヨルコさんに教わったカインズの綴りは？」
「え！？え、っと」
「・・・・確か、Ｋ、a、i、n、s、だったと思うわ」


わたわたと慌てるキリトの代わりに閃光が答えた。

もう一度メモに視線を戻して、思わず呟いた。


「・・・・・・ばっかみたい」

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