ＳＡＯキリト夢小説 White guardian４

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別に今までだって頑なに食事を拒んでいた訳ではない。


現実世界では栄養が取れないのに、この世界で金を消費するだけの事になんのメリットも感じなかったからだ。

食べ物に金をかけるのなら、その分強い装備を買った方がいい。


その証拠に、ステータスに関わるものは躊躇わず口にした。


キリトが何か言いかけたのを気づかない振りして、隣の男に向かって言った。


「これ、ラーメンじゃないよね？」
「ああ、断じて違う」
「・・・なんで、あんたが意外そうな顔してんだよ」


もちろん最後の言葉は小声で、一応嫌味のつもりだった。


「・・・・・で、団長殿はなにか閃いたか？」


キリトがスープまできっちり飲み干した後のどんぶりをテーブルに置くと、ヒースクリフはそれをちらりと見てから口を開いた。


「では、この偽ラーメンの分だけ答えよう」


それって、どれくらいだ。具体的に。

浮かんだ疑問を飲み込み、ヒースクリフの言葉に耳を傾けた。


「この事件に関して絶対確実と言えるのは、君らがその目で見、聞いた事だけだ」


いきなり精神論のような事を言われ、キリトと閃光、そしてオレがそろって首を傾げる。


「アインクラッドで直接見聞きするものに、幻覚幻聴の入り込む余地はない、という事だよ」


言い直されても、意味はさっぱりわからなかった。

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