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「・・・・っ」


振り向き二撃目を繰り出そうとした時、ため息が聞こえた。


「少し落ち着きたまえ」
「・・・遅い。どんだけ待たせんだよ」
「それは、すまなかった」


本心からの謝罪なのか判断が微妙な言葉に舌打ちしてから、剣をゆっくりと鞘に収める。


背後から足音が二つ聞こえた。

キリトの姿を視界に入れたヒースクリフは、眉を少し動かす。


「驚かせてすまなかったね」
「い、いや・・・・」


困惑の表情を浮かべるキリトとは対照的に、閃光はびしぃっと敬礼すると早口で言った。


「突然のお呼び立て、申し訳ありません団長!!」


さすがにここまでとなると、笑えなくなる。

言葉遣いは年上への礼儀と受け取れるが、敬礼・・・どこの軍隊だ。


「・・・・・一体ギルドをどうしたいんだよ」


思わずそう呟くと、三人全員がこちらを向いた。

その中で、再びため息をつくヒースクリフ。


「A、その言葉遣いはやめなさいと何回も・・・・」
「安心して、あんただけだから」
「え、えっと・・・・?」


割って入ったのは、閃光の声。

言わんとしている事を悟った‘団長様’は、表情を変えずに言った。


「ああ、Aは私の娘だよ」
「違います」


否定の声は聞こえなかったのか、あるいはその前の言葉の衝撃が大きすぎたのか。


二人は体を大袈裟なほどに仰け反らせた。

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神代 - おもしろいです (2015年6月12日 21時) (レス) id: 4007d28527 (このIDを非表示/違反報告)
菓豆(プロフ) - 卯蘭さん» お役に立ててなによりです。応援ありがとうございます!! (2015年3月12日 21時) (レス) id: 70dd2b75b7 (このIDを非表示/違反報告)
卯蘭(プロフ) - それと、夢主ちゃんクールビューティーすぎて最っ高です!いつも見てます、応援してます!!((日本語エ (2015年3月12日 21時) (レス) id: 5ad3b9ae2e (このIDを非表示/違反報告)
卯蘭(プロフ) - 菓豆さん» 分かりました!ありがとうございます、検索してみます!!(ノ´∀`*) (2015年3月12日 21時) (レス) id: 5ad3b9ae2e (このIDを非表示/違反報告)
菓豆(プロフ) - 桃さん» コメントありがとうございます。そして誉めていただいてありがとうございます!! (2015年3月12日 7時) (レス) id: edc29e4d3f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:菓豆 | 作成日時:2015年2月15日 14時

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