第４７話 ページ49
Aside
その後、エレンは自分の右手を巨人化した腕から抜き、そのために巨人の腕は蒸気をあげて消えてしまった。
ハンジはものすごく残念そうだった。
それでも、ハンジはとあることに気が付いた。
事件後、リヴァイ班が集合した部屋でハンジが取り出したのは、ティースプーン。
エレンが出現させた巨人の右手が、これをつまんでいたらしい。
しかも、親指と人差し指にはさまっていたため、偶然そこにハマったとは、考えにくい。
「たしか、それを拾おうとして……巨人化は、その直後でした」
エレンからそれを聞いたハンジは、すぐにピンときたようだった。
「なるほど……今回巨人化できなかった理由は、そこにあるのかも。「巨人を殺す」、「砲弾を防ぐ」、「岩を持ち上げる」。いずれの状況も、巨人化する前に、明確な目的があった。……おそらく、自傷行為だけが引き金になっているのではなくて、なにかしらの「目的」がないとダメなのかもね」
目的、か。
「……たしかに、今回の巨人化は、砲弾を防いだ時の状況と似ています。……けど、スプーンをとるために巨人になるなんて……」
なんなんだこれは……とエレンはつぶやき、自分の右手を見つめた。
彼にも、よくわからないんだと思う。
彼が暴走すれば、自分は死ぬかもしれない。という焦りが、私たちにはある。
けどそれ以上に、彼はもっと焦っているのだろう。
彼自身、巨人化についてよくわかっていないのだから。
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あお - ザックレー総統に管理を聞かれたリヴァイ兵長ですが、問題はむしろその中間がないことにある。と続けています。習慣だと怖いことになりますよ。 (2023年3月2日 4時) (
レス) @page15 id: e2c1a012e2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 17話に誤字がありました。「信用されたいない」ではなく、「信用されていない」です。 (2018年9月9日 9時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃーねこ | 作成日時：2018年3月12日 17時
