第３１話 ページ33
Aside
「いったあ〜！」と言いながら、頭を押さえて、うずくまるハンジ。
「……おい、クソメガネ。仕事さぼってなにやってる」
そんなハンジの後ろに立っていたのは、いつもより一段と目つきの悪い、リヴァイだった。
……どうやら、後ろからハンジの頭にチョップをくらわせたようで。
「……ちょっと、リヴァイ。不意打ちなんて、卑怯」
「お前は黙ってろ。答えろクソメガネ。仕事さぼってなにやってる」
リヴァイが問い詰めると、ハンジは壁に手をついてゆっくり立ち上がり、「さぼってたわけじゃないよ〜」と苦笑いした。
「いや〜……気分転換にちょっと散歩してたら、同じ兵の男子にAにこれを渡すように、って頼まれたんだよね」
そう言って、ハンジは私がさっき受け取った、箱を指さす。
「……あ、そうだ。もう一個あるんだった」
何かを思い出したように、ハンジはポケットから、小さい封筒を取り出した。
「はい。これは、リヴァイ宛」
「……あ？」
怪訝な目で封筒を見つめるリヴァイ。
「うん。これは、新兵の女の子から。「リヴァイ兵長に渡してください」、だってさ」
よくみると、封筒の隅には「親愛なるリヴァイ兵長へ」と、丁寧な字で書かれていた。
ハンジが、ニヤニヤ笑っている。
……このハンジのニヤニヤ具合からするに。
まさか、ラブレター？
あの目つきの悪い神経質のチビに？
リヴァイは、ハンジの様子を気にすることなく、その場で封筒を開け、なかから紙を取り出す。
日光に透かして、なにやら手書きの文章が書かれているのが見えた。
リヴァイは目だけを動かして、ざっと一通り読み終えると、くしゃくしゃに丸めて、近くの窓から外に捨てた。
「……あっ」
私はあわてて窓からのぞいたが、昨日雨が降ったせいもあり、外は水溜まりだらけ。
手紙も、大きな水溜まりのなかに落ちてしまった。
「……リヴァイ、ちゃんと読んだの？せっかく書いたんだろうに」
「俺には必要ない」
「はあ……やっぱり、リヴァイはそういうと思ったよ」
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あお - ザックレー総統に管理を聞かれたリヴァイ兵長ですが、問題はむしろその中間がないことにある。と続けています。習慣だと怖いことになりますよ。 (2023年3月2日 4時) (
レス) @page15 id: e2c1a012e2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 17話に誤字がありました。「信用されたいない」ではなく、「信用されていない」です。 (2018年9月9日 9時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃーねこ | 作成日時：2018年3月12日 17時
