*353話「歯車二つ目」 ページ37
試合が再開し、もう一度速攻のチャンス!!
だったが......。
「ほっ」
「っ!!」
失敗......。
「あららら、さっきまでの神がかり的な集中力は途切れちゃったかな?」
先生の言葉に私たちは苦笑する。
コートでは悔しそうな飛雄君に
翔ちゃんが声をかけた。
「影山くん、ドンマイ」
「クッソ腹立つ!!」
「なんでだよ?! それ以外に言いようがないだろっ!!」
日頃の行いかな?
理不尽に怒られる翔ちゃん。
それを先輩たちは穏やかに見ている。
ま、大丈夫でしょう。
不敵に笑う大地さんやノスケを見て、私もニヤリとした。
10対12。
翔ちゃんのワンチに、飛雄君がフォローする。
だが、セッターのファーストタッチ。
「オーライ!!」
それを見逃さず、夕がボールへ向かう。
足元を気にしつつ、タイミングを計らい......。
ポコッ。
「変な音したっ」
思わず漏れた本音。
だが、ドリブルはとられていない。
「リベロのトスから、エースのバックアタック!」
旭さんが放ったスパイクがコートに落ちる。
だが、アウトのジャッジ......。
「「アウトかぁぁぁ!!」」
「おっしい!!」
「もうちょいだったなあ!!」
少し距離がある孝先輩と同じ反応しながら、
夕と旭さんのコンビネーションに惜しむ。
コートでも似たような光景で、
夕が頭を抱えながら悔しがっていた。
「すんませんっ、トス低かったちくしょー!!!」
「あ、いや、よ、よかったよ。
逆に今のは俺のミスだと思うし」
「ダメなもんはダメって言わないとダメですよ旭さぁぁぁん!!」
「あ、はい」
この二人の上下関係ってよく逆転してるよね......。
しどろもどろになる旭さんにそれでいいのか、と心の中で思う。
「も、もうちょっとトス高くしてもらえると」
「わかってますよ!!」
「え?」
不憫......。
今に始まったことじゃない、だけにみんな放置。
まあ、でも、
カチリとまた歯車が一つはまった......。
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星蛍(プロフ) - nasiremonさん» めちゃくちゃ嬉しいコメントをありがとうございます!! 頑張ります!! (2020年11月22日 14時) (レス) id: 1ee6b4a9bd (このIDを非表示/違反報告)
nasiremon(プロフ) - 作品を拝見させていただきありがとうございました!オリキャラたちの人間関係かハイキューキャラとすごい(語彙力)感じに絡んでいてもう、、、本当にすごいです!!!過去篇では涙目になっちゃったし、こう先輩がっっ………!!!更新頑張ってください! (2020年11月22日 2時) (レス) id: fa0cba8ed9 (このIDを非表示/違反報告)
星蛍(プロフ) - 空良さん» ありがとうございます!最近サボりがちだったので面目ないです(_ _;)今月はガンガンこちらを更新しますよ! (2016年7月2日 7時) (レス) id: 60a59e3ad2 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - 続編おめでとうございます!いつも楽しく読ませていただいています♪更新お待ちしています(*´∀`) (2016年7月1日 23時) (レス) id: a94687914e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星蛍 | 作成日時:2016年7月1日 21時