【HQ】烏に紛れている鷹 part8【烏野】

＊319話「その後」 ページ3

その後、私たちは当然のごとく先生に怒られた。

しかも、とめなかったという理由で
合宿メンバー全員叱られて本当に申し訳なかった。

加えて私は怪我もしたもんだから、
無茶したことで先生にめっちゃ怒られた。
怖かった。すっごい怖かった......。

でも、シュンとしていたところ
猫又先生がニコニコとやってきて、


「いいものを見せてもらったよ」

「へ？」

「選手たちにも刺激になった。ありがとなあ」


といってくれた。ちょっと嬉しかった。



謝ったあと、結良たちは早々に帰っていった。

なんでも、こっちで遠征があり、
2日ほど早く来ていたため、明日からは練習らしい。

そうまでしてきてくれたことに、
初めあんなに拒否してごめん、ってもう一度謝った。

だが、二人は気にしていないといって笑っていた。
そう、こういう優しい人たちだった......。

そして、一度は削除した私の携帯のアドレス帳に、
結良や叶羽、先輩、後輩のみんなの連絡先が加わった。

早乙女はというと、大人しく他の部員たちの流れにのり帰った。

不気味なほど静かだったが、彼女も行き詰まっていたのだろう。
強豪校ゆえのプレッシャーや世間の評価。

そのすべてを私に当てていたのは知っていた。
納得できないし、良い気はしなかったけど、
終わりよければすべて良し精神の結論で特に言わない。

彼女も特に言わなかった。

本当に謝罪とかほしいわけじゃなかったから、いいんだけど、
あの早乙女から妙に信頼されていた7番の子は思うことがあったらしく一言謝られた。









そして、今
みんなが練習に努めているとき、私は......。


「はあ......」

「大丈夫？」


保健室にいた。

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