＊291話「かっこいい変人たち」菅原side ページ23
かっけえ......。
前からちょいちょい(女子だけど)男前って思ってたが、
今日のAは過去最高にかっこいい。
惚れ惚れと見ていたら、音駒の黒尾がこちらを振り向いた。
「ちょっとお宅の大和ちゃんかっこよすぎない？」
「だろ？」
「いや、お前には言ってな......って、お前もどや顔か」
「まあな！」
黒尾で見えないが、近くにいる宮瀬が自信満々に答えたようだ。
それに突っ込むも、大地が自慢気に胸を張っていて呆れている。
いや、でも、わかる。
「うちの子、優秀なんで」
「お前らは親かなんかなの？」
「ちょ、いーなー！ やまちゃん、くれ！！」
「「やらんっ」」
「......親バカ」
やれやれと言った風に肩をすくめる黒尾の隣で、
今度は木兎が目を輝かせながら引き抜こうとする。
親......と思われるのは複雑だが、
やりません。フクロウなんぞにやりません。
「じゃあ、猫は？」
「怪しいトサカには近づけん」
「怪しいトサカってなんですか、こら」
大地の言葉に黒い笑みを浮かべる黒尾。
5月にも見た光景に、ぞわっとする。
「てか、意外と変人かと思ったらかっこいいとか」
「トサカに変人って言われたくないべ」
「俺もお前にだけは言われたくない。つか、べってなに？」
宮瀬と黒尾は馬が合わないのか、
(主に黒尾だが)すぐにいがみ合う。
それを横に、俺と大地は変人という言葉に顔を見合わせる。
「変人、か」
「まあ、間違ってはいないんでない？」
「確かに。大和、結構変だしな」
「「え、そうなの？」」
俺たちの会話に、近くで聞いていた木兎だけでなく、
宮瀬といがみ合っていた黒尾も食いついた。
「生春巻に対して異常な愛があるし」
「緑は好きだけど中途半端だからってので黄緑は嫌いだし」
「「なにそれ、変」」
一言一句ハモる二人。
苦笑しながら、Aの方へ見るともうコートへ戻っていた。
凛とたたずむ彼女。
あー......末期だなあ。
可愛いところも格好いいところも全てが愛しい......。
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星蛍(プロフ) - 美玲さん» ありがとうございます！ (2020年1月6日 11時) (
レス) id: 3b9001af19 (このIDを非表示/違反報告)
美玲(プロフ) - いえいえ！更新頑張ってください！ (2020年1月6日 5時) (レス) id: 405180babc (このIDを非表示/違反報告)
星蛍(プロフ) - 美玲さん» 代わりにありがとうございました！ (2020年1月5日 21時) (レス) id: 3b9001af19 (このIDを非表示/違反報告)
星蛍(プロフ) - 沙綾さん» 返信遅れてすみません！！美玲さんの言うとおり、縁下くんです！ (2020年1月5日 21時) (レス) id: 3b9001af19 (このIDを非表示/違反報告)
美玲(プロフ) - 沙綾さん、多分それ縁下力くんの事だと思います！もし違ってたらすみません(><) (2019年11月30日 17時) (レス) id: 405180babc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星蛍 | 作成日時：2016年2月28日 20時
