＊252話「蔑み」 ページ30
「A、大丈夫か？」
「こ、うせんぱいっ」
息を整えていると、こちらに駆け寄ってくれた孝先輩。
よくよく見れば、各校の主将と副主将が揃っていた。
額に青筋を浮かべた様子に、何があったのかは明白だった。
だいぶ息が整い、早乙女の方へ向かう。
「私に用があるんでしょ？」
「ええ。むしろあなたにしかないわ」
「じゃあ、場所変えましょう。
ここじゃ、邪魔になる」
後ろで先輩たちが息をのむのを感じた。
「なにいっ」
「ダメよ」
私の提案に誰より早く結良が反論するが、
それを遮って早乙女が却下する。
笑みを浮かべているのに、
その瞳に浮かぶ色は暗い。
「
あなたを知る人がいる
何かを含んだ言い方にどくどくと心臓が忙しない。
「どういう意味だよ」
「そのまんまの意味よ。
こいつは“何の才能もない”、ただの“凡人”なんだから」
「なんだとっ」
「結良っ！」
掴みかからん勢いの結良に、
いつからいたのかチカちゃんがとめた。
私は何も言わない。
何も
嫌な汗が流れる。
口の中が渇く。
努めて冷静に、落ち着いて言う。
「それで、私に何をしてほしいの？」
「してほしい？ ずいぶん上からなのね。“三流”の癖に」
「......」
入ったときから思っていたが、かなりイラついている。
出来るだけ目をそらさず、私に“牙”が向くようにする。
早乙女は、こちらを蔑む目で、
冷たい笑みを浮かべて言った。
「“今すぐバレー部を辞めて”」
それは、その顔は、
ポジションを奪われた
＊253話「それだけは、できないっ」→←＊251話「災厄のレモネード再来」
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星蛍(プロフ) - ゆっぴぃさん» ありがとうございます！来年１月からハイキューが始まると聞いて最近更新を頑張っている次第です笑 パスワードにつきましてはこちらのミスです。すみません！！今日中に解除します！！ (2019年11月19日 11時) (
レス) id: b5b09ffd1d (このIDを非表示/違反報告)
星蛍(プロフ) - 猪絢さん» ありがとうございます！パスワードは解除したつもりでした。すみません！！今日中に解除しておきます！！ (2019年11月19日 11時) (レス) id: b5b09ffd1d (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴぃ(プロフ) - 凄い面白くて毎回更新楽しみにしています。7章はパスかかってるので見れないのが悲しいです。近々見れるようになりますか？早く続き読みたいです。 (2019年11月19日 10時) (レス) id: 3c7526cd22 (このIDを非表示/違反報告)
猪絢(プロフ) - 面白くて読み込んじゃいました！7章パスワードかかってた見れないのですがまだ書き途中だったりするのでしょうか…？ (2019年11月19日 1時) (レス) id: 262406d3d0 (このIDを非表示/違反報告)
星蛍(プロフ) - 杏樹さん» それは良かったです！ありがとうございます(^-^) (2019年11月18日 22時) (レス) id: 3b9001af19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星蛍 x他1人 | 作成日時：2016年1月8日 20時
