＊248話「それぞれの夜〜幼馴染の集い〜」縁下side ページ26
Aを送り届けたあと、大地さんたちと戻っていたところを連行された。
うん。あれは連行だった。強制だった。
その俺の腕を無理矢理引いてった元凶を見る。
「で、話ってなんだよ」
出来ればさっさと戻りたい。
こんなところを田中や西谷なんかに見られた日にゃ、
どうなるかなんて考えなくてもわかる。
面倒くさい。絶対面倒くさい。
はあ、とため息をつけば、
別な方でとらえたらしい東雲が肩をびくつかせた。
「Aのことは悪かったって思ってるよ、もう！！」
「いや、そのことはもういいから」
先輩二人にこってり絞られているのを見たのだから、特にいうこともない。
すると、心底安心したようにほっとする彼女。
こいつの俺に対するイメージって……。
ジトっとした目を向けてると、今まで黙っていた漆原が口を開いた。
「これからどうしようか」
「うーん……」
困り顔でこちらを見てくる二人。
俺は肩をすくめながら言った。
「ほっといてやれよ」
ぐっと何も言えなくなる彼女たち。
付き合いは長い方だが、やっぱり一番長いのはAであり
優先するのは彼女であることは俺にとって変わりようのない事実だ。
実際、一番ぼろぼろだったときのことを知っているからこそ
こいつらには何もせず、彼女をほっといてほしかった。
拗れに拗れまくっているのはわかっていた。
三種三様、
それが崩れたのは、こいつらのせいじゃないし、Aのせいでもない。
だから、こんなに拗れたのだろう。
こいつらが何かしたわけじゃない。
こいつらと直接けんかしたわけじゃない。
だからこそ、お互いどうすればいいのかわからなくなったのだろう。
でも、目をとじれば思い出すのは……
＿＿「もう、やだっ」
＿＿「ご、めんなさっい」
病室のベッドで壊れたみたいに涙しか流さない幼馴染。
「あいつはちゃんと立ち上がるよ」
悩んでも悩んでも、最後は一人で立ち上がる。
立ち止まっても、きっと進む。
だから、
「待ってやれよ」
＊249話「嵐の前」→←＊247話「それぞれの夜〜千鳥のヤキモチ〜」向日side
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星蛍(プロフ) - ゆっぴぃさん» ありがとうございます！来年１月からハイキューが始まると聞いて最近更新を頑張っている次第です笑 パスワードにつきましてはこちらのミスです。すみません！！今日中に解除します！！ (2019年11月19日 11時) (
レス) id: b5b09ffd1d (このIDを非表示/違反報告)
星蛍(プロフ) - 猪絢さん» ありがとうございます！パスワードは解除したつもりでした。すみません！！今日中に解除しておきます！！ (2019年11月19日 11時) (レス) id: b5b09ffd1d (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴぃ(プロフ) - 凄い面白くて毎回更新楽しみにしています。7章はパスかかってるので見れないのが悲しいです。近々見れるようになりますか？早く続き読みたいです。 (2019年11月19日 10時) (レス) id: 3c7526cd22 (このIDを非表示/違反報告)
猪絢(プロフ) - 面白くて読み込んじゃいました！7章パスワードかかってた見れないのですがまだ書き途中だったりするのでしょうか…？ (2019年11月19日 1時) (レス) id: 262406d3d0 (このIDを非表示/違反報告)
星蛍(プロフ) - 杏樹さん» それは良かったです！ありがとうございます(^-^) (2019年11月18日 22時) (レス) id: 3b9001af19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星蛍 x他1人 | 作成日時：2016年1月8日 20時
