＊235話「過去編〜災厄のレモネード〜」漆原side ページ13
その後、試合には勝ち進んでいくものの
Aは日に日に弱っていくようだった。
「A、もうやめなきゃ。
ほんとに酷いとバレーできなくなるよ？」
止めるけどAは笑顔で誤魔化すばかり。
状況は変わらず、部内は早乙女の絶対王政がしかれ、
反抗することも、異議することも許されず、
屈辱の毎日があっけなく過ぎていった。
そして、
月日は巡り県中総体2回戦。
現状では勝っているものの、明らかにAの様子が可笑しい。
(今までの練習のツケが回ってる？)
ジャンプも、助走もどこかバタバタしてるいるように見えた。
そして、最後のポイントでAに上った。
Aがジャンプしようとしたとき、何故だろう？
そのときはまだ何も起きていなかったのに、嫌な予感がした。
着地した瞬間、顔を歪めるA。
ボールは相手コートに決まった。
なんとか終わったと安心して、みんなに駆け寄ろうとしたその時、
バタッ、と歓声で沸き立つ会場に不似合いな音が響いた。
「え......？」
その先にいたのは、コートにうつぶせで
ぐったりとしてピクリとも動かない。
「Aぉぉぉぉ！！」
病院に緊急搬送されたAは、全身を疲労骨折
あの毎日のオーバーワークと
気づかなかったが試合での無茶なトスのせいだろうとのことだった
試合後に、うちの自慢のセッターは倒れ、
エースは一度も試合に出れなかった......。
私たちの中学校最後の試合は最悪な形で幕を閉じた。
私達が引退したあと、早乙女は全然練習に来なくなったそうだ。
試合にだけ出て、あとはボイコット。
元々、前来ていたのはみんなではなくAの無様な姿を見るため。
ただそれだけのために来ていたのだ......。
私は悔しくて悔しくて泣いた
一番悔しいのはAであり、試合に出れなかった結良である、と。
頭でわかっていたけど、何もできなかった自分が情けなくて泣いた......。
そして、Aが入院してすぐ面会を謝絶された。
私達は会うことも話すこともできなかった......。
＊236話「過去編〜災厄のレモネード〜」東雲side→←＊234話「過去編〜災厄のレモネード〜」漆原side
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星蛍(プロフ) - ゆっぴぃさん» ありがとうございます！来年１月からハイキューが始まると聞いて最近更新を頑張っている次第です笑 パスワードにつきましてはこちらのミスです。すみません！！今日中に解除します！！ (2019年11月19日 11時) (
レス) id: b5b09ffd1d (このIDを非表示/違反報告)
星蛍(プロフ) - 猪絢さん» ありがとうございます！パスワードは解除したつもりでした。すみません！！今日中に解除しておきます！！ (2019年11月19日 11時) (レス) id: b5b09ffd1d (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴぃ(プロフ) - 凄い面白くて毎回更新楽しみにしています。7章はパスかかってるので見れないのが悲しいです。近々見れるようになりますか？早く続き読みたいです。 (2019年11月19日 10時) (レス) id: 3c7526cd22 (このIDを非表示/違反報告)
猪絢(プロフ) - 面白くて読み込んじゃいました！7章パスワードかかってた見れないのですがまだ書き途中だったりするのでしょうか…？ (2019年11月19日 1時) (レス) id: 262406d3d0 (このIDを非表示/違反報告)
星蛍(プロフ) - 杏樹さん» それは良かったです！ありがとうございます(^-^) (2019年11月18日 22時) (レス) id: 3b9001af19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星蛍 x他1人 | 作成日時：2016年1月8日 20時
