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*209話「過去編〜大雪日と鮮血の赤〜」 ページ35

それは突然だった。




冬休みが終わり、もう少しで卒業式を迎えようとしていた三月。
その日は三月にしては珍しいくらいの大雪だった……。


その日は、雪椛先輩と話し込んでしまってみんなと遅れて帰っていた。




「真赭の奢りだって、何食べよっか?」

「買い食いって禁止じゃ……」

「ばれなきゃいいの。いいの」



何気ない会話、赤信号で待っていた。



傘を差さないと、凌げないくらい吹雪いていた。

たぶん、そのせいもある……。
いつもより反応が遅れたのは……。


「ねー、あれ!!」

「危ないわ、逃げて!!!」



ふと周りが騒がしかった。



その時、視界に入ったトラック。



クラクションと一緒に猛スピードでこっちに向かっていた。



“こっちに”……?



ドンと衝撃が走った。


だが、すぐにまたそれよりも大きな衝撃が走った。


世界が、視界が、空が、全てが、反転する。




ヒンヤリとした感触と鉄の匂いが鼻をかすめた。



ぼんやりとした意識の中、白い絨毯みたいなのに滲んでいく赤、紅、緋、朱、あか……。



意識がフィールドアウトする前に見えた、









.









.









血まみれの雪椛先輩

*210話「過去編〜大雪日と鮮血の赤〜」→←*208話「過去編〜厄介人とプライド〜」



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星蛍(プロフ) - 麗さん» 視点のほうは自分でも常々思っていたので、今目次のほうに表示するように付け加えています! p.43の件は言わんとしていることはちゃんと伝わりました! そうですね。書き直しておきます。 (2020年11月22日 14時) (レス) id: 1ee6b4a9bd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 43ページ はそれぞれ の後の ウイングスパイカー と ベストセッター 書く順番逆の方がお話の流れ的にしっくり来ると思います。 夢主がセッターなのに ウイングスパイカー に思えてしまうので、、、、 上手く伝えられなくてすみません (2020年11月12日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 一気にお話を読んでいる途中なのですが、夢主視点じゃない時、誰視点なのか分かりづらくて読みづらいなと感じてしまいます。 (2020年11月12日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
星蛍(プロフ) - 紫野さん» ありがとうございます!!更新頑張ります! (2015年12月31日 12時) (レス) id: 60a59e3ad2 (このIDを非表示/違反報告)
紫野 - 面白いです!続き楽しみにしてます! (2015年12月31日 12時) (携帯から) (レス) id: 5ae5725b61 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星蛍 x他1人 | 作成日時:2015年11月9日 21時

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