＊202話「過去編〜千鳥の実力〜」 ページ28
後日、千鳥山中へ赴いた私たち。
各々リュックを背負い、千鳥山中の校内歩いていた。
「どんなだろうな、なっ」
「少しは落ち着いたら？」
宇佐美さんを一番警戒していた結良が一番楽しみにしていた。
目をキラキラさせて落ち着きなく、きょろきょろと周りを見る。
そんな結良を見て呆れる叶羽は反対に落ち着いていた。
私はどきどきとうるさい心臓を抑えながら、背中を丸めて二人の後ろを歩いていた。
2つある体育館のうち、二階建の体育館の前に宇佐美さんが待っていてくれた。
「おーっす、よく着けたねえ。迷わなかった？」
「こんちわっ」
「こんにちわ。大丈夫でした」
「こ、こんにちわ」
初対面時の不機嫌さはそこへ行ったと聞きたくなるほど、元気な結良。
てきぱきと宇佐美さんの問いかけに答える叶羽。
そして、やっぱり二人の後ろに隠れながら挨拶をする私。
全く性格の違う私たちを見て宇佐美さんは楽しそうに笑みを浮かべていた。
「さぁ、中へどうぞ」
階段をのぼっていくにつれ、練習をしている声が聞こえてくる。
そのうちに心臓が爆音となり、手や足を震えさせる。
その場に座り込みそうになったとき、
ふわりと心臓を抑えていた右手にぬくもりが落ちる。
驚いて見れば、叶羽がにっこりと笑って手を握ってくれていた。
「だいじょうぶ。一緒に行こう」
ね、と笑いかける叶羽を見ているうちに自然と震えは収まっていった。
いつだって、立ち止まっているのに気づくのは叶羽だった。
そして、手を伸ばしてくれるのも叶羽だった。
横にいて一緒に歩いてくれるのが……彼女だった。
＊203話「過去編〜千鳥の実力〜」→←＊201話「いきなり」月島side
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星蛍(プロフ) - 麗さん» 視点のほうは自分でも常々思っていたので、今目次のほうに表示するように付け加えています！ p.43の件は言わんとしていることはちゃんと伝わりました！ そうですね。書き直しておきます。 (2020年11月22日 14時) (
レス) id: 1ee6b4a9bd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 43ページ はそれぞれ の後の ウイングスパイカー と ベストセッター 書く順番逆の方がお話の流れ的にしっくり来ると思います。 夢主がセッターなのに ウイングスパイカー に思えてしまうので、、、、 上手く伝えられなくてすみません (2020年11月12日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 一気にお話を読んでいる途中なのですが、夢主視点じゃない時、誰視点なのか分かりづらくて読みづらいなと感じてしまいます。 (2020年11月12日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
星蛍(プロフ) - 紫野さん» ありがとうございます！！更新頑張ります！ (2015年12月31日 12時) (レス) id: 60a59e3ad2 (このIDを非表示/違反報告)
紫野 - 面白いです！続き楽しみにしてます！ (2015年12月31日 12時) (携帯から) (レス) id: 5ae5725b61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星蛍 x他1人 | 作成日時：2015年11月9日 21時
