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*192話「光の再会」 ページ18

蛍君には申し訳ないが夕食の配膳があるため、
私は真赭さんと一緒に第三体育館を後にした。

昼に比べて幾分か涼しい。
真赭さんと肩を並べながら、今日のことを話しながら歩いていた。

すると、食堂に近づいていくにつれ何やら騒がしくなっていく。
真赭さんと顔を見合わせて、首を傾げる。


「何かあったんでしょうか?」

「さあ?」


とりあえず、中に入ろうと扉を開けると、
食堂の中央で人だかりができていた。

やや人の輪から外れ、厳しい顔でいるチカちゃんに話しかける。


「チカちゃん、何かあったの?」

「A……」


すっと顔を強張らせた彼を不思議に思ったとき、
後ろから声をかけられた。


「Aっ」


幼い頃からずっと聞いてきた太陽のようなアルトが耳に入り込む。
その瞬間、大きく心臓が脈打ち、そのまま早くなっていく。

恐る恐る振り返れば、そこにいたのは……。


「結良……叶羽……」


私の名前を呼んだであろう結良と、
その隣に眉をハの字にして佇む叶羽がいた。

二人の姿を確認した瞬間、あのとき(・・・・)のことがフラッシュバックする。

胸の前に組んだ両手が小刻みに震える。
口の中が一瞬にして渇き、額にはじんわりと汗が滲んできた。
その場にへたり込みそうになる足になんとか力を入れる。



__「Aって誰だっけ?」


やめて


__「なんていうか、ふつー」


うるさい


__「かわいそうにね」


黙って




一瞬にして私は、真っ黒な感情にのみこまれた……。

*193話「話」→←*191話「月の出」



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星蛍(プロフ) - 麗さん» 視点のほうは自分でも常々思っていたので、今目次のほうに表示するように付け加えています! p.43の件は言わんとしていることはちゃんと伝わりました! そうですね。書き直しておきます。 (2020年11月22日 14時) (レス) id: 1ee6b4a9bd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 43ページ はそれぞれ の後の ウイングスパイカー と ベストセッター 書く順番逆の方がお話の流れ的にしっくり来ると思います。 夢主がセッターなのに ウイングスパイカー に思えてしまうので、、、、 上手く伝えられなくてすみません (2020年11月12日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 一気にお話を読んでいる途中なのですが、夢主視点じゃない時、誰視点なのか分かりづらくて読みづらいなと感じてしまいます。 (2020年11月12日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
星蛍(プロフ) - 紫野さん» ありがとうございます!!更新頑張ります! (2015年12月31日 12時) (レス) id: 60a59e3ad2 (このIDを非表示/違反報告)
紫野 - 面白いです!続き楽しみにしてます! (2015年12月31日 12時) (携帯から) (レス) id: 5ae5725b61 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星蛍 x他1人 | 作成日時:2015年11月9日 21時

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