*190話「何故、ここに?」 ページ16
練習が終わり、
自主練をするであろう孝先輩たちの手伝いをしようと思っていたのだが……。
「何故、私はここに……?」
目の前には梟谷のエース木兎さん、
二年生ながらにして副主将でセッターの赤葦君。
そして、音駒の黒尾さんと、嫌そうな顔をしたリエーフ君、
それを見て苦笑する真赭さんがいた。
何故、私はここに?
本日二度目の疑問をまた心の中で呟けば、真赭さんがこたえた。
「だって、黒尾がついてこいっていうんだもん」
「だって、木兎がブロック飛んでっていうんだもん」
「だって、ブロックいないとつまんないんだもん」
「なんなんすか、あんたら……」
思わず砕けた口調になるも、目の前の人たちは全く聞いていない。
はあとため息をつくと、赤葦君が申し訳なさそうに軽く頭を下げた。
ああ、良かった。常識人がいた……。
木兎さんにトスをせがまれ、
コートへ行く彼の背中を見送りながらそんなことを思った。
と、言っても黒尾さんはリエーフ君のレシーブ練につきあっているため相手はできず、
真赭さんが飛ぶのだが、男女の力の差があるため長時間はできない。
小刻みに休憩をはさむが、木兎さんは不服らしく小さい子みたいに頬を膨らませていた。
子供みたいな人だなあと思っていると、また赤葦君と目があった。
「木兎さんっていつもああなの?」
「まあ。良くも悪くも単純な人だから」
なるほど。思考回路はうちの単細胞バカ四人と一緒か……。
全国で五本の指に入る大エースの意外な一面を聞き、苦笑していると、
黒尾さんが外の方を向いて、誰かに話しかけた。
「あー、ちょっとそこの、烏野の、メガネの」
「烏野? メガネ?」
もしやと思い顔を出せば、案の定これから部屋に戻るであろう蛍君がいた。
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星蛍(プロフ) - 麗さん» 視点のほうは自分でも常々思っていたので、今目次のほうに表示するように付け加えています! p.43の件は言わんとしていることはちゃんと伝わりました! そうですね。書き直しておきます。 (2020年11月22日 14時) (レス) id: 1ee6b4a9bd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 43ページ はそれぞれ の後の ウイングスパイカー と ベストセッター 書く順番逆の方がお話の流れ的にしっくり来ると思います。 夢主がセッターなのに ウイングスパイカー に思えてしまうので、、、、 上手く伝えられなくてすみません (2020年11月12日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 一気にお話を読んでいる途中なのですが、夢主視点じゃない時、誰視点なのか分かりづらくて読みづらいなと感じてしまいます。 (2020年11月12日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
星蛍(プロフ) - 紫野さん» ありがとうございます!!更新頑張ります! (2015年12月31日 12時) (レス) id: 60a59e3ad2 (このIDを非表示/違反報告)
紫野 - 面白いです!続き楽しみにしてます! (2015年12月31日 12時) (携帯から) (レス) id: 5ae5725b61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星蛍 x他1人 | 作成日時:2015年11月9日 21時