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*111話「精神年齢低すぎ」 ページ27

「へー、君も烏野の子なんだねえ?」

「あ、ああ」


孝先輩が近づいてくるなり絡みだす及川さん。


意外と精神年齢幼い……。

どうしようかと心配したが、
それもすぐに杞憂だと知る。


「絡むんじゃねえ、グズ」

「いった」


バシンッと及川さんの頭を叩き、
孝先輩から引き離す岩泉さん。


主将、交換した方がいいのでは?
いや、でもあれが下にいたら逆に嫌だな……。

そう考えていたのが顔に出ていたのか、
及川さんにじとっとした目で見られる。


「今、なんか失礼なこと考えなかった?」

「まあ、わりと」

「ちょっとは隠せよ!!」

「うっせえ、クソ川!!」


また叩かれる及川さん。

その光景を孝先輩と黙って見つめる。

ん? てか、


「孝先輩どうしたんですか?」

「あ、ああ。Aが戻ってこないから、
また絡まれてるんじゃないのかなあってな」


頬をかきながら、苦笑する孝先輩。

その言葉に心配して来てくれたのだと察する。


「そ、そうですか......」


かあっと赤くなりそうな頬を顔を伏せて隠す。

むにぃっと頬を抓ってにやけないようにする。


「……A?」

「いえ、ちょっと眠気覚ましです」

「眠かったの?!」


みょーんとのばし、落ち着いたので離す。

そこで、それを見ていた及川さんたちにやっと気づいた。

目が合うなり、なんか怖い顔をする及川さんに
反射的に一歩下がる。


「な、なんですか?」

「別に、ただ」

「スガ、大和!! 早く戻ってきなさいっ!!」


及川さんが何か言いかけた時、
大地さんのか、な、り、怒っている声がして孝先輩と顔を見合わせる。


「お、怒ってますね」

「やべ、Aそれ持ってやるから走るぞ」


自分で持ちますと言う暇もなく走ってしまった
孝先輩を追いかける。


「あ、あの二人に挨拶しなくてよかったんですか?」

「挨拶って、宣戦布告か?」

「いや、違いますけど」

「普通にしてもそうなるからいいべ」


確かに、と思ってとにかく足を必死に動かした。

その努力も虚しく、大地さんにこっぴどく叱られたのは
皆さんご察しの通りです。




「あ、岩泉さんにハンカチ返し忘れた」

*112話「三回戦」→←*110話「冷えた」



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星蛍(プロフ) - 琴音さん» あちゃー。やっぱりありましたか(汗)。すみませんが、書き方の統一を優先しているので、シリーズが完結次第、誤字修正をしていきます。教えたくださり、ありがとうございます。 (2019年4月1日 20時) (レス) id: 3b9001af19 (このIDを非表示/違反報告)
琴音(プロフ) - いっぱい間違えてますね。月バリが月バレとか月バスになってたり、聞いてきたが聞いて生きたとか、久藤が久遠だったりまだまだありますけどw (2019年3月31日 17時) (レス) id: f776e23ba8 (このIDを非表示/違反報告)
☆慧琉☆@スガさん愛しすぎてタヒぬ←w(プロフ) - 正しくはコンクリート出身、日向翔陽です。貴方をぶっ倒して全国へ行きます。だったような… (2016年7月5日 22時) (レス) id: 2223b2c821 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星蛍 | 作成日時:2015年3月22日 17時

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