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*102話「逃避」 ページ18

会場入りするなり、
伊達工業の青根君や応援や円陣にびびるので忙しい翔ちゃん。

心なしかみんなの表情も硬い。


大丈夫かな……。

ボールだしを手伝いながら心配していると、


「ローォリングサンダーァ、アゲインッッ!!」


といって、回転レシーブをする夕。

そのおかげ?でみんなの空気が柔らかくなる。


だが、それだけではないらしい。


「よっしゃあ、心配することなんてなんもねえっ。
みんな前だけ見てろよ」

「夕……」

「背中は俺が守ってやるぜ」


きりっと決める夕に、うわあっと思う。


「「「か、かっこいいぃぃ!!!」」」


うん、同感。


「西谷、通常運転だな」

「うん、本当に頼もしいよ」


近くにいたチカちゃんと話す。



中学校のころから変わんない
夕はいつも真っ直ぐで男らしい



「……潔子さんの言った通りだ」

「え?」


心配なことなんて何もない。

私は、私たちはいつも通り彼らをサポートするだけ。



試合開始の笛が鳴り、みんながコートに整列する。

そのとき、二人(・・)を目の端に捉え、思わず固まる。

けど……。



烏野のみんなが試合に出ている。

目の前の相手に集中している。

私だけ過去に飛んでいるわけにはいかない。
気にしているわけにはいかない。



目も合わせられない臆病な自分でごめんなさい。

でも、いつか必ず向き合うから。

きっと向き合いますから。

だから、今は……。



今は逃げさせてください。









みながみな、それぞれの思いを抱えた二回戦が始まる。

*103話「二回戦、開始!!」→←*101話「向き合う自信」



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星蛍(プロフ) - 琴音さん» あちゃー。やっぱりありましたか(汗)。すみませんが、書き方の統一を優先しているので、シリーズが完結次第、誤字修正をしていきます。教えたくださり、ありがとうございます。 (2019年4月1日 20時) (レス) id: 3b9001af19 (このIDを非表示/違反報告)
琴音(プロフ) - いっぱい間違えてますね。月バリが月バレとか月バスになってたり、聞いてきたが聞いて生きたとか、久藤が久遠だったりまだまだありますけどw (2019年3月31日 17時) (レス) id: f776e23ba8 (このIDを非表示/違反報告)
☆慧琉☆@スガさん愛しすぎてタヒぬ←w(プロフ) - 正しくはコンクリート出身、日向翔陽です。貴方をぶっ倒して全国へ行きます。だったような… (2016年7月5日 22時) (レス) id: 2223b2c821 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星蛍 | 作成日時:2015年3月22日 17時

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