＊99話「安心と変化」国見side ページ15
固まっている目の前の愛しい
最後に会ったときに比べて、
ずっとずぅっと表情豊かに笑っていて驚いた。
けども、それと同時に心底安心した
幼馴染とその先輩たちから聞いたAさんの
女子の方ではかなり有名で、
だから、きっと次会うときは前よりずっと感情が消えていて、
人形みたいなんだと勝手に思っていた。
そもそも、もう会うことは不可能だと思っていた。
二度と会えないのだと……。
でも、今こうして再び会えて柄にもなく神様っているんだなあとか思ってみたり？
そして、部員の人と楽しそうに話しているのに安心してみたり……。
だからこそ、半端にしか知らず、
根本的な部分を捉えていない奴らが、
この人を傷つけるのが許せなかった。
わかった口で話すな
何にも知らないくせに
どんなに苦しんだのか知らないくせに
何も言えずに
闇に引きづり込まれそうになっていた彼女を助けたのは偶然。
だけど、今度は俺が助けたい。
近くにいたら、助けてあげたい。
そして、言いたい。
あなたは
烏野が一回戦を勝ち抜き、隣のコートを見れば、
伊達工業もセットポイントで
もうすぐ試合が終わりそうになっていた。
そろそろ、うちも移動かな……。
「じゃあ、英くん、私みんなのところへ行かなきゃだから」
「あ、その前にちょっといいですか」
その場から離れてしまうAさんを慌てて引き留め、スマホを取り出す。
「アドレス教えてくれませんか？」
「え……」
「大丈夫です。
東雲さんの名前を出した途端、硬い表情になったAさんを見て、
自分が思っていたよりずっと彼女たちの“溝”は深いのだと気づく。
Aさんは困った顔をしていたが、俺がひく気がないと察したのか
思いの外あっさりとアドレスを教えてもらった。
「スマホじゃないんですね」
「うん。こっちの方が私は好き」
カチカチと操作をして、彼女のアドレスを見て一瞬固まる。
だが、それに気づかなかったのか、時間がなかったのか
Aさんはアドレスを交換するなり、手を振って烏野の元へ向かった。
「なんでお互い素直じゃないのかな……」
＊100話「笑顔ってあんなに……」→←＊98話「いや、可笑しいよね？」
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星蛍(プロフ) - 琴音さん» あちゃー。やっぱりありましたか(汗)。すみませんが、書き方の統一を優先しているので、シリーズが完結次第、誤字修正をしていきます。教えたくださり、ありがとうございます。 (2019年4月1日 20時) (
レス) id: 3b9001af19 (このIDを非表示/違反報告)
琴音(プロフ) - いっぱい間違えてますね。月バリが月バレとか月バスになってたり、聞いてきたが聞いて生きたとか、久藤が久遠だったりまだまだありますけどw (2019年3月31日 17時) (レス) id: f776e23ba8 (このIDを非表示/違反報告)
☆慧琉☆@スガさん愛しすぎてﾀﾋぬ←w(プロフ) - 正しくはコンクリート出身、日向翔陽です。貴方をぶっ倒して全国へ行きます。だったような… (2016年7月5日 22時) (レス) id: 2223b2c821 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星蛍 | 作成日時：2015年3月22日 17時
