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*92話「苦手な人」 ページ8

試合コート前につくと、翔ちゃんが大きく息を吸った。


「エアーサロンパスの匂い」

「何言ってんだ、お前?」

「この匂いって、試合って感じすんじゃん」

「おー、わかる!!」

「わからなくはないかも……?」


夕と感性が一緒って何か素直に喜べないけど、
と心の中でつけたす。

すると、そこへ白と濃い緑が特徴の背の高い集団

“伊達工業”がやってきた。

ぱっとチカちゃんの後ろに隠れ、あの人(・・・)がいるのか確認する。



去年は見かけたが、今年は見当たらないあの人(・・・)

そのことに喜んでいいのか悲しめばいいのか複雑な思いを抱く。

そのとき、白髪でまゆなしの青根高伸君が
旭さんを指差した。


「なんだてめー」


それに対して突っかかろうとする夕を旭さんが手で制する。


なんですぐに突っかかるのかな……。

一触即発の空気にどうなるのかなと傍観していると、
伊達校の中でも背が低い方に入る主将茂庭要さんが慌てて謝る。


「何やってんだよ! 二口手伝え!!」

「はーい」


軽い調子の返事につい冷たい視線を送ってしまう。

そして青根君の横にいた茶髪で背の高い二口堅治さんが
青根君の肩をつかみ、不敵な笑みを浮かべた。


「すみませーん、こいつ相手のエースとか見ると
ロックオンする癖があるんで」


なるべく身を小さくしていると、


「ヤッホー、Aちゃん!
相変わらず、可愛いねえ」

「……どうも」


一目気にせず、すぐナンパしてくるこの人にため息をつく。

ていうか、なぜチカちゃんの後ろにいたのに気づいた……。

*93話「売り言葉に買い言葉」→←*91話「本気」



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星蛍(プロフ) - 琴音さん» あちゃー。やっぱりありましたか(汗)。すみませんが、書き方の統一を優先しているので、シリーズが完結次第、誤字修正をしていきます。教えたくださり、ありがとうございます。 (2019年4月1日 20時) (レス) id: 3b9001af19 (このIDを非表示/違反報告)
琴音(プロフ) - いっぱい間違えてますね。月バリが月バレとか月バスになってたり、聞いてきたが聞いて生きたとか、久藤が久遠だったりまだまだありますけどw (2019年3月31日 17時) (レス) id: f776e23ba8 (このIDを非表示/違反報告)
☆慧琉☆@スガさん愛しすぎてタヒぬ←w(プロフ) - 正しくはコンクリート出身、日向翔陽です。貴方をぶっ倒して全国へ行きます。だったような… (2016年7月5日 22時) (レス) id: 2223b2c821 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星蛍 | 作成日時:2015年3月22日 17時

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