＊87話「そわそわ」 ページ3
とうとうインハイ予選前日になり、
私はそわそわと落ち着きがなかった。
「Aちゃんが落ち着きないの新鮮」
それを見た潔子さんがくすくす笑う。
「だって、緊張するというか、何というか……」
「それはわかるけどね」
まあ、緊張は試合のことじゃないんだけど……。
なんて言いながら、
今日の練習は潔子さんとそわそわお話をしていた。
そして、そうこうしてるうちにあっという間に部活終了。
鳥養コーチの話も終わり、みんなが帰ろうとする。
ん？ 帰ろうとする！？
「ま、まっ」
「あー、ちょっと待って」
慌てて止めようとしたら、先生が止めてくれた。
「清水さんと大和さんから」
一斉にこっちを見る皆さん。
う……いざとなるとやっぱり恥ずかしい。
顔赤いだろうなあって思いながら、
ジャージを握り締める。
「激励とか」
「あんまり得意じゃないんですけど」
潔子さんとアイコンタクトを取る。
「先生」
「うん、まかせて」
「あ、私も」
「Aちゃんはここにいて渡してて」
「え！？」
私だけここにいるの？！
そう驚くも、潔子さんと先生は準備を始め、
皆さんの視線は私一人に注がれる。
「なんかあるのか？」
「あ……え、えっと、これ」
そういって、紙袋に入れてたのを出して配る。
「これって……？」
「俺らの背番号？」
手渡したのはそれぞれの背番号入りのユニフォーム型のお守り。
「願掛け代わりに作ってみました……」
暑い顔を右手で抑えながら、伝えれば
田中と夕が「Aの手作り！？」といって涙を流してる。
それに呆れていると、チカちゃんが私お手製と聞いて心配な顔をする。
「A、裁縫苦手じゃ……」
「き、潔子さんと一緒に作ったから大丈夫だもん！！」
「いや、そういうことじゃなく」
絆創膏だらけの手を後ろに隠しながらそういえば、
チカちゃんが何か言いかけたが口を噤んだ。
それを不思議に思っていると、
ぽんっと頭を撫でられた。
「A、ありがとう」
「い、いえ。私だけじゃないですし」
孝先輩に頭をぽんぽんとされ、
顔が緩みそうになるのを必死に耐える。
するとちょうどよく幕が下りた。
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星蛍(プロフ) - 琴音さん» あちゃー。やっぱりありましたか(汗)。すみませんが、書き方の統一を優先しているので、シリーズが完結次第、誤字修正をしていきます。教えたくださり、ありがとうございます。 (2019年4月1日 20時) (
レス) id: 3b9001af19 (このIDを非表示/違反報告)
琴音(プロフ) - いっぱい間違えてますね。月バリが月バレとか月バスになってたり、聞いてきたが聞いて生きたとか、久藤が久遠だったりまだまだありますけどw (2019年3月31日 17時) (レス) id: f776e23ba8 (このIDを非表示/違反報告)
☆慧琉☆@スガさん愛しすぎてﾀﾋぬ←w(プロフ) - 正しくはコンクリート出身、日向翔陽です。貴方をぶっ倒して全国へ行きます。だったような… (2016年7月5日 22時) (レス) id: 2223b2c821 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星蛍 | 作成日時：2015年3月22日 17時
