【HQ】烏に紛れている鷹【烏野】

＊38話「失礼千万」 ページ40

練習も終わり、合宿所へ移動したバレー部一行。
ちなみに、武ちゃん先生と潔子さん、私は一足先にここへ着き、夕飯作りをしていました。

そして、私は着いた皆さんのお出迎えをしたのだけど......。

バタンバタンッと片っ端から部屋を開けて見ていく日向君。
すごい感動してるけど、そんなにかな？


「おぉー！！」


いや、そこはトイレなんだけど......？

よくわからない日向君に苦笑していると、
後ろから月島君がいかにも嫌そうな顔をして言った。


「一日中むさくるしい連中といて何が楽しんだか」

「あはは……」


容赦ない言い方に苦笑しか出ない。

そろそろ食堂へ連れていくかなと思ったとき、
月島君の言葉にかみついた２人がいた。


「月島てめぇ！！」

「半径５００メートル以内に潔子さんがいる空間はむさくるしくねぇーんだよ！！」


……何言ってるんだろう。

今に始まったことではないが、二人の意味不明な言葉に呆れる。


「この奥羽山脈のように清く澄んだ香りがわからないとはかわいそうな奴らめ」


ほんとに何言ってるんだろう。

ていうか、


「私はむさくるしいに部類されてるのかな」

「んなわけないだろう！！」

「だが、潔子さんは格が違うのである！！」

「……」


別に真面目に答えなくても良かったんだけど。

とりあえず、２人が気持ち悪いことだけはわかった。



−−−−−−−−−
(あれ、かなり失礼だと思うんですけど)

(よく怒られませんね)

(Aは気にしてないからな)

(存外、Aは抜けてるからなあ)

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