＊10話「第一印象」 ページ12
帰り道、坂ノ下商店で大地さんに肉まんを
奢ってもらうため外で孝先輩と談笑する。
「1年生キャラ濃いですねえ」
「まあな。でも、試合だと頼もしいよ」
一瞬寂しげな顔をした孝先輩。
何かあったのか聞こうとしたが、
風のせいで、髪が口に入ってしまった。
不快に思いながら手で直した頃には
元通りの孝先輩だった。
「そういえば、月島と何かあったのか？」
「なんでですか？」
そんなことを聞かれる理由がわからず、
質問を質問で返してしまう。
だが孝先輩が気まずそうに眼を泳がせるので、
聞いちゃいけなかったかな、と答えが
返ってくる前に自分が答える。
「1年生と言われました」
「あー……なるほど」
「平均身長なんですけどねえ」
ちょっとむくれながらそう言えば、
孝先輩は苦笑する。
「ま、月島は背が高いからな」
「……何センチかほしいです」
「わかる」
真顔で頷きあう私たち。そして2人で噴出した。
久しぶりのこの空気。
笑っている私たちに気づいた日向君が首を傾げる。
「何かあったんですか？」
「ん？ しょーもないこと」
「しょーもないな、ほんと」
ますます首を傾げる日向君だが、
すでに彼の意識はそちらにあっただろう。
会話を切り上げて、腕の中にある肉まんなどが
入った紙袋を見せてくる。
「あ、大和さん！ 何にしますか？？」
「Aでいいよ。うーん......」
人懐っこい笑みで聞いてくる日向君に笑い返し、
紙袋の中を覗く。
ピザまんか普通の肉まんか......うーむ、悩むなあ。
腕くみしながら思案していると、
横から半分にされたピザまんが出てきた。
驚いて見れば、孝先輩が「ほら」と差し出していた。
「肉まんと半分こな」
「はいっ」
真ん中からぱっくりとわければ、
モフーッといい匂いで包まれる。
片方を孝先輩にあげ、ピザまんを受けとる。
右手に肉まんを、左手にピザまんを持ち交互に食べる。
「んー、
「良かったなー」
こくこくと頷くと孝先輩も嬉しそうに笑い、
右手のピザまんを食べた
おいしいなあ。
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星蛍(プロフ) - 麗さん» そうですね！！ 今、そういった誤字脱字とかを修正しているところです。読みにくいし、この人誰？！っていうのもあるかもですが、何卒ご了承ください。すみません。 (2020年11月12日 8時) (
レス) id: 3b9001af19 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 44ページ 「お、俺が呼んでたのにぃ！！」 の 呼んでた は 読んでた ではないのでしょうか？話の流れ的にそうかなと思ったのですが (2020年11月11日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
☆慧琉☆@スガさん愛しすぎてﾀﾋぬ←w(プロフ) - 誤字…ノヤっさん→ノッヤさん、潔子さん→清子さん (2016年7月5日 19時) (レス) id: 2223b2c821 (このIDを非表示/違反報告)
星蛍(プロフ) - 抹茶アイスサンドさん» よくよく考えたらどんだけ手が薄いんだって話になりますね！！ありがとうございます (2016年4月2日 11時) (レス) id: 60a59e3ad2 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶アイスサンド - ３２話の厚さ約５mmではなく、約２cmだと思います。 (2016年4月2日 10時) (レス) id: 0e8f4b9561 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星蛍 | 作成日時：2014年8月5日 13時
