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『(……まずい、声も出させない気……?……このままじゃ、志保が……。)』



焦るレナを余所に、部屋の扉が徐々に開いていく。


そして、扉の陰から眼鏡を掛けた少女が姿を見せた。



ピ「よぉ。」



ピンガとウォッカを見た少女は怯えた様子でか細い声をあげて後ずさる。
しかし、ウォッカに捕らわれているレナと目が合うと、少女は一瞬目を見開いた。
慌てて室内へ逃げようとする少女をピンガが許すわけも無く、彼の作った麻酔薬によって眠らされてしまった。


その様子を見たウォッカはニヤリと笑うと、眠った少女を見たまま動かないレナから手を離した。



ウ「早いとこずらかるぞ……。」



ピンガが少女を抱えたのを確認すると、ウォッカは来た道を引き返して駐車場へと歩いていく。



残されたレナが俯いたままぼーっとしている事に気付いたピンガは空いている手でレナの腕を掴んだ。



ピ「……行くぞ。」


『……うん。分かってる……。』



そう言うと、レナは重い足取りでピンガに着いていった。



3人が駐車場へと向かう中、ホテル内は人知れず騒がしくなっていた。

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ルナ - とっても面白いです。ドキドキしながら見せてもらってます (8月24日 21時) (レス) @page42 id: 63c03aa9bf (このIDを非表示/違反報告)
- 素敵な作品ありがとうございます (7月27日 21時) (レス) id: 4edc0c80af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:優理 | 作成日時:2023年7月26日 18時

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