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グ「……それは？」
『レオンハルトのスマホよ。彼をベッドに投げ飛ばした時に抜き取っておいたの。ズボンのポケットにスマホの形が浮き出てたおかげで、あの人がスマホをポケットに入れてたのは分かってたし、何かに使えるかなって思ったから。』
満面の笑みでそう答えるレナに対して、ピンガは引きつった笑みを浮かべた。
グ「……手慣れすぎだろ……。てか、それがあったから通話履歴を偽造した時に奴の番号で作っておいたんだな。」
『画面に付いた指紋でロックの解除番号はすぐに分かったからね……。まぁ、警察はレオンハルトの遺体に気を引かれてたから、発信履歴はおろかレオンハルトのスマホさえ確認されなかったから結果的にはよかったけど、あの様子じゃ他殺だってバレてるわね……。』
自分で毒薬を飲むレオンハルトの姿をメインルームのモニターで見たにもかかわらず、黒田は目暮に対して遺体の解剖を依頼するように指示していた。
グ「あぁ。それに、血液検査の結果が出て使った毒薬の成分が判明すれば、突発的な犯行だった事までバレる。」
『気付かれれば此方の身が危うくなる事情がここまで多い以上、確実にパシフィック・ブイから逃げられなければ、お縄になったうえに組織に狙われ、命は無いでしょうね。まぁそれ以前に、逃げ切れないだろうと組織に判断されれば、私達はこの施設と共に始末されるだろうけどね。』
どうするかとピンガが考え込み始めると室内に沈黙が流れ、部屋の空気が重くなる。
数十秒程唸った後に溜息をついて項垂れたピンガの姿を見て、レナは口を開いた。
『……ねぇピンガ。私が言うとおりに動ける？』
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ルナ - とっても面白いです。ドキドキしながら見せてもらってます (8月24日 21時) (
レス) @page42 id: 63c03aa9bf (このIDを非表示/違反報告)
箱 - 素敵な作品ありがとうございます (7月27日 21時) (レス) id: 4edc0c80af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優理 | 作成日時：2023年7月26日 18時
