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レナはその場から立ち上がると、背後にある海に浮かぶ施設を見据えた。



『(彼のサポートが今の自分の仕事なら、何かあってもジンの魔の手から守ってあげればいい。これ以上、大事な人を死なせないためにも……。)』


そう覚悟を決めると、彼が待つメインルームへ戻ろうと歩き出した。




『(……とりあえず、今は志保の事はベル姉に任せるか……。)』



パシフィック・ブイの通用口を呼び寄せていると、近くから少年の声が聞こえてきた。



『(……この声、コナン君?)』



自分の存在がバレないようにコッソリとコナンの後をつけると、彼は手に持った小さなバッジに声を掛けていた。
様子から推測すると、無線機能が付いているようだった。



『(たしか、もうそろジンが空から潜水艦に合流するはず……。……そっか、潜水艦が浮上してるから、通信が出来る可能性があるのね。と言うことは、志保の手にもあのバッジが行くようにキールが……。)』



コ「……灰原、聞こえるか!?」


哀「……江戸川君!聞こえるわ!」


『……!?』



幼児化した事によって少し声が幼くなってはいるが、久しぶりに親友の声を聞き、レナは感涙する。
すると、コナンの持つ通信機付きのバッジから“脱出の方法が分かったわ!”と言う哀の声が聞こえてくる。



コ「本当か!?よし!お前も直美さんも絶対助けてやっからな!」



そう言うと、コナンは持っていたバッジをポケットにしまい、動かせそうな船が無いかと辺りを見回した。



『(……志保の事をお願いね、小さな探偵さん。)』


その様子を見たレナは心の中で言い、再びパシフィック・ブイへと戻っていった。

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ルナ - とっても面白いです。ドキドキしながら見せてもらってます (8月24日 21時) (レス) @page42 id: 63c03aa9bf (このIDを非表示/違反報告)
- 素敵な作品ありがとうございます (7月27日 21時) (レス) id: 4edc0c80af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:優理 | 作成日時:2023年7月26日 18時

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