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レナは私服姿のまま清掃中のプレートが置かれたカフェへ入ると、コーヒー塗れで倒れているレオンハルトの傍らに立つ清掃員の制服姿のピンガに声を掛けた。



『……終わったの?』


ピ「あぁ。そっちは?」


『直美の拉致の手引き、システムに仕掛けたバックドア、それら全て自分がやったってソイツの名前で書いたわ。金で雇われたから拉致の実行犯は知らないって事にしておいたけど大丈夫かしら?』



レオンハルトの名前で書いた偽の告白文のデータを入れたUSBを手渡しながら、レナは書いた内容を話した。
USBを受け取ったピンガは少し満足そうな顔をした。



ピ「フン、流石だな。それじゃ、最後の仕上げと行こうぜ?」



そう言うと、ピンガはレオンハルトの部屋から取ってきておいた彼の服に着替えた。



『……いつの間にそんな物を……。』


ピ「清掃カートを押して此処まで来る前にコイツの部屋に寄ったんだよ。昨日お前の部屋に入った時と同じく、ハッキングで扉のロックを解除してな。」



ピンガは着替え終えると、映らない所に居ろよ、とレナに言い、毒薬を飲んで苦しむ演技を防犯カメラに撮影させた。



ピ「こんなもんだろ……。後は顔の部分をCG編集すれば、映像は完成だな。」


『それなら、部屋に戻りましょ?』


ピ「一緒に来るのか?」


『ええ。私の方ももう少しやっておくべき事があるから。』



そう言うとピンガは清掃員の制服に着替え直した。
レオンハルトを運ぶのに使った清掃カートを用具入れに返してから、2人は再びグレースの部屋に戻った。

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ルナ - とっても面白いです。ドキドキしながら見せてもらってます (8月24日 21時) (レス) @page42 id: 63c03aa9bf (このIDを非表示/違反報告)
- 素敵な作品ありがとうございます (7月27日 21時) (レス) id: 4edc0c80af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:優理 | 作成日時:2023年7月26日 18時

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