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『……ッ!？』
飛び起きたレナは、荒い呼吸を繰り返しながら目にも留まらぬ速さで自分の両足を確認した。
何処にも銃創が無い事を確認すると、再びベッドに寝転がって自分の腕で目を覆い、息を整えていく。
ピ「……レナ？大丈夫か？」
『……!？』
突然組織のメンバーの声が聞こえ、先程の光景が夢ではなかったか、とレナは硬直するが、グレースの部屋で眠りについた事を思い出し、ホッと一息ついた。
『……少し、変な夢を見ちゃったみたい……。ごめんね、うるさかった？』
ピ「……随分魘されてたぜ。無理矢理起こすか迷うくらいにな。」
ベッドの脇に移動させた椅子に座ったピンガは心配そうにレナを見つめていた。
レナが落ち着いてきたのを確認すると、ピンガは席を立った。
ピ「まだ青ざめた顔してるし、冷や汗も凄ぇ出てる。何か飲み物取ってきてやるよ。」
ちょっと待ってろ、と言いながらレナの頭を一撫ですると、ピンガはベッドから離れようとするが、レナはそんな彼の腕を慌てて掴んだ。
『……ピンガは、私の前から居なくならないよね……？』
ピンガはポカンとしながらレナの呟きを聞いていたが、自分の腕を掴むレナの白い手がカタカタと小さく震えているのが見えた。
ピ「大丈夫だ、何処にも行かねぇ。てか、ほんとお前、どんな夢見てたんだよ……。」
ピンガが話を聞こうにも、当の本人は下を向いて口をつぐんでしまう。
そんな様子のレナを優しく抱きしめると、ピンガは語りかけた。
ピ「……なぁ、知ってるか？悪夢は人に話すと現実にならないって言われてるんだぜ。」
そう言われると、ピンガの腕の中でレナがピクリと動き、小さく反応を見せた。
ゆっくりとピンガの背中に手を回すと、そのまま抱きつき、先程見た夢について話し始めた。
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ルナ - とっても面白いです。ドキドキしながら見せてもらってます (8月24日 21時) (
レス) @page42 id: 63c03aa9bf (このIDを非表示/違反報告)
箱 - 素敵な作品ありがとうございます (7月27日 21時) (レス) id: 4edc0c80af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優理 | 作成日時：2023年7月26日 18時
