高アルコール達にご注意を2【黒鉄の魚影】

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--In her dream--

任務帰りに突然ジンにメールで呼び出されたレナは、アジトにある彼の部屋の前に来ていた。



『ジン？レナだけど……。』



ノックしても返事はなく、代わりに荒っぽく目の前の扉が開く。



『もう……。何なのよ……。』



レナはぼやきながら、彼の部屋へと足を踏み入れる。
しかし、中に人の気配はあるにも関わらず、部屋は真っ暗だった。



『(……部屋の構造は私の部屋と似てたから、確かこの辺に電気のスイッチが……。)』



そう思いながら手探りで壁のスイッチを探すレナだったが、歩いている途中で其処にはないはずの壁に突き当たった。
ぶつけた所にじわりと広がる痛みに耐えていると、突然部屋の電気が点いた。



『……ッ!？……ジ、ン？』



近くの壁に寄りかかっているにも関わらず、名前を呼ばれた本人は依然として煙草をくわえたまま無言で居た。
数十秒程経った頃、ジンはレナの近くまで歩み寄ると、身長差を使いレナを冷ややかに見下ろす。



『……こっちは任務終わりで疲れてるんだけど。一体、何の用なの？』


用が無いなら部屋に戻って休ませてくれる？とレナは反抗的な目でジンに目的を訊く。



ジ「すぐに終わる用だ。……お前の返答次第でな。」



そう言うと、ジンはレナの腕を掴み、部屋の奥へと彼女を投げ飛ばした。
突然の事でレナは受け身を取ることも出来ず、身体を床にバウンドさせてしまう。



『……な、何の、つもり、かしら？』



床に激突した衝撃で思うように動けず、レナは顔をしかめて這いつくばりながらジンに問いかける。
しかし、当の本人は愛銃をレナに向けて構えていた。



ジ「それは此方のセリフだ。お前、シェリーを何処へ逃がした？」


『……はぁ？志保を逃がす？何の話よ？』


ジ「この期に及んでしらを切るつもりか？」


『知らない物は知らないわよ。さっきバーボンと一緒に任務から帰ってきたばかりなんだから。』


貴方やラムの所に完了報告が届いてるはずでしょ？とレナは言うが、ジンは一切聞く耳を持たなかった。
それどころか、レナが居る近くの床に愛銃で威嚇射撃をした。

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