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日中にシェリー拉致の計画を立てていたのか、応接室にはノートパソコンが開かれたままになっていた。
其処には、何処かで見たようなUSBが挿してあった。
『(……これが直美のUSB……。まさか、ペンダントトップだったとはね……。)』
助けてくれた志保の写真をペンダントにして持っていたのなら、“お守り代わり”と言っていたのも頷ける。
応接室のソファーに座りながら、レナは直美の事を考えていた。
『(……直美のあの性格じゃ、絶対に組織からの要求は断るでしょうね。でも、彼女を攫ってる以上、組織がそんな事を許すとも思えない。)』
一体何が待ってるのやら、と少しだけ先の事を不安視するレナ。
ふと、傷だらけになった手の甲に視線を落とすと、ハッとした顔で誰かへメールを打ち始めた。
私の不注意でベルツリーホテルの駐車場にて自分の血痕を残してしまった可能性があります。
時間のある構成員に偽装工作をお願いします。
P.S. 自分の片腕とは言えど、あまり彼に無理をさせないでいただきたい。
『……誰の事だとは言わなくても、この書き方なら伝わるでしょ。』
自分の頼みの他にも追伸として、レナはちょっとした苦情を書いておいた。
送信完了の文字が表示されたのを見てスマホをしまうと、応接室のドアがノックされた。
返事をして室内に人を通せば、入ってきたのは救急箱を持ったキールだった。
キールはレナの手当てをしながらも、冴えない顔のレナに声を掛けた。
キ「……その様子だと、私達が送ったメッセージは意味が無かったみたいね。」
『目が覚めたら既に車に乗せられてたからね。3人のメッセージを見た直後にウォッカから電話が掛かってきて、話してる時にはピンガが部屋に入ってきてたみたいだったし。』
普段ならあまり話さない貴女やバーボンからもメッセージが来たから何かあったんだとは思ってたけど、と言うレナにキールは苦笑いで返す。
キ「あら、“NOCなら極悪人とは連絡取り合いたくないでしょ？”って訊いてきたのはレナの方じゃない？」
急に寂しくなっちゃったの？と煽り気味に話すと、レナはそうだったかしら、とクスクスと笑っていた。
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ルナ - とっても面白いです。ドキドキしながら見せてもらってます (8月24日 21時) (
レス) @page42 id: 63c03aa9bf (このIDを非表示/違反報告)
箱 - 素敵な作品ありがとうございます (7月27日 21時) (レス) id: 4edc0c80af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優理 | 作成日時：2023年7月26日 18時
