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浮上した潜水艦に乗り込むと、３人分のタオルを持ったキールが待っていた。
タオルを手渡したキールはピンガから未だに眠ったままの哀を受け取る。
哀を着替えさせるため移動しようとキールは自身の身体の向きを変えるが、そんな彼女にピンガが声を掛けた。
ピ「キール、レナの手当ても頼めるか？」
キ「いいけど、レナが怪我を？」
珍しいわね、とキールは驚くが、暗い顔で心配そうにレナを見つめるピンガの姿を見て、事のあらましを理解した。
ピ「レナ！手と腕の傷、キールに手当てしてもらえ。終わったらパシフィック・ブイ戻るから、声掛けろよ。」
『手当てなんて、別に大丈夫だけど……。』
ピ「さっき顔を歪めてたの、海水で傷口がしみるせいだろ？」
海中での出来事だったにも関わらず、さらっと告げたピンガ。
『……よく見てたわね……。』
そう言うと、レナはピンガを庇った際の擦り傷を2人に見せた。
想像以上の傷に、2人は驚いた表情になった。
ピ「……俺のパーカー着せてたよな？」
『長かったから袖口を折り返してたんだけど、まさかそれが裏目に出るとはね……。』
酷い傷を作ったにも関わらず少し戯けた口調で話すレナに、2人は頭を抱えた。
『でも、今回の任務では行き来用に使ってる水上バイク持って来れなかったし、このまま海を泳いで戻るとまた傷口がしみるか……。傷の保護だけお願いできる？』
それ以外は戻ってからやるから、とレナはキールに頼む。
キ「ええ、分かったわ。この子の着替えを終わらせたら、救急箱持っていくから、先に応接室で待っていてくれるかしら？」
『うん！ありがとね、キール。』
そう言うと、レナはピンガを待たせて潜水艦の応接室へと向かった。
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ルナ - とっても面白いです。ドキドキしながら見せてもらってます (8月24日 21時) (
レス) @page42 id: 63c03aa9bf (このIDを非表示/違反報告)
箱 - 素敵な作品ありがとうございます (7月27日 21時) (レス) id: 4edc0c80af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優理 | 作成日時：2023年7月26日 18時
