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『……ウォッカから……?』


これまた滅多に連絡などしてこない人物だったためレナは心底不審に思うが、きっと任務に関することなのだろう、と通話に出た。






『……もしもし?』


ウ「レナか?久しぶりだな。」


『うん。珍しいね、ウォッカが自分でかけてくるの。』


ウ「ジンの兄貴が側に居ねぇってだけだ。それより、お前にやってほしい事があってな。」


『やっぱり任務の話か……。けど、こっちも直美拉致のせいで警察が来てるから、抜け出しにくいよ?』


ウ「構わねぇよ、日中じゃなくて今すぐの仕事だからな。」


『“今すぐ”って今が何時だと思ってるのよ?そっちに行ったら夜中になっちゃうじゃない……。』


ウ「あぁ、夜の方が好都合な仕事でな。……お前、シェリーは覚えてんだろ?」


『はぁ?馬鹿にしないでよね。親友の事を忘れるわけないでしょ。』


ウ「顔も覚えてんだよなぁ?」


『もちろん。』


ウ「なら話が早ぇ。八丈島で見つかった、シェリーによく似たガキの拉致を手伝え。」


『……はぁ?なんで私がそんな馬鹿なことに付き合わなきゃいけないんだ?だいたい、“シェリーはベルツリー急行で始末した”ってアンタの大好きな兄貴から聞いたけど?』


ウ「さっき兄貴にも話したさ。そうしたら、直接見てシェリーかを確かめるから拉致しておけと言われてな。兄貴も“奴の顔を一目で確認できる人間”を使えと言ってたしな。」


『なるほど、今度会ったらピンガと一緒になって“クソ野郎”ってネチネチ言ってやるよ。』


ウ「分かったなら、さっさと八丈島に……」


『お断りだ。』


ウ「ハァ!?てめぇな……。」


『シェリーは思い出が沢山ある唯一の親友だ。そんな人を裏切るなんて出来るわけがないだろ。それに、こっちだって1日大変だったんだ……。もう寝るから、二度と電話してくるなよ……。』


ウ「ああそうかよ……。なら、ぐっすりと眠っちまえよ。」




ウォッカはそう言うとプツンと電話を切った。

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ルナ - とっても面白いです。ドキドキしながら見せてもらってます (8月24日 21時) (レス) @page42 id: 63c03aa9bf (このIDを非表示/違反報告)
- 素敵な作品ありがとうございます (7月27日 21時) (レス) id: 4edc0c80af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:優理 | 作成日時:2023年7月26日 18時

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