【イナGO】好きって伝えられない【空野葵×神童拓人】 (ページ9)

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3.以外な人たちページ9

私は先輩たちの会計を待っている間、どこの店にいけば効率的かを考えていた。
私は特別頭がいいわけでもないし、平均より少し上ぐらいなので、あまり頭が働かない。

それに、さっきのこともあってかなかなか神童先輩の顔が頭から離れない。
どうして私はこんなにも神童先輩に惚れてしまったのだろうか。

よくわからないのに、好きと言う気持ちはわかっていて凄く矛盾している。
この思いこそが恋なのだと気づいたということが、私には奇跡だと感じられるほどだ。

もしかしたら私は鈍感なのかもしれない。
いつまでも鈍いままで、友達の変化や選手の様子をハッキリと見分けられないとなれば、私はマネージャー失格だ。

もう少し、観察力を身に付けられるように努力して選手の役にたちたい。
それで、もっと神童先輩に近づけたら良いな…

………なんか、これだと私が見返りを求めてるみたいで嫌だな。
やっぱり私が努力して、告白しないとだよね！

でも、もしフラれたりしたら私は立ち直れないかもしれない…
もう少し先輩にアピールしてからすればよかったとか、もっと頑張ってればとか後悔だらけになると思う。

後悔しないように頑張らなきゃいけない、そんなの当たり前のことだもんね！
そんなことを決意していると、どこかで見覚えのある二人がいた。

「ねぇねぇ、隼総～あの子って雷門のマネージャーだよね～？
こんなところに一人で、なにやってるんだろうね～？」

「どうせ、友達でも待ってるんじゃねぇの？
なんかボーッとしてる感じだし」

「せっかくだし、声かけてみよ～」

その二人組は私を見ると、二言ぐらい言葉を交わして近づいてきた。
確かこの二人、天河原中だったはず。

なんで、こんなところにいるんだろう。
て言うより、なんで私に近づいてくるの！？