【イナGO】好きって伝えられない【空野葵×神童拓人】 (ページ7)

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「……葵ちゃんってさ、結構変わってる人だと思ったけどそうでもないね
普通に話しやすいし」

「狩屋、それってかなり失礼なこといってるって気づいてる…？
それより、何で霧野先輩は狩屋に言ったんだろう…

狩屋が聞いたとか？」

「いや、俺が来るまで葵ちゃんと何話してたのか聞いたら教えてくれた」

「………それだけ？」

「うん、それだけ
他に何かあると思った？」

狩屋に霧野先輩が教えた理由はただ単に私の口から神童先輩が好きかどうかを言わせるためだと思ってた。
狩屋が聞いただけなんだ……

よく考えたら霧野先輩はそんなことしないよね。
早くこの事を忘れたいと思ってるけど、霧野先輩に質問された瞬間ほど苦しい時間はなかったから当分無理そう。

「あ、遅いぞ神童！
自分から誘っておいて遅刻はないだろ！」

「すまん、霧野…
少し支度に手間取ってしまってな」

「ならいいんだが、もしかしてお前に何かあったんじゃないかって心配したんだぞ！！」

「悪いと思ってる
後でなんか奢るから、許してくれ…」

「金で難を逃れようとするなよ…
取り合えず早くいくぞ！」

「あ、あぁ…」

神童先輩が遅れてきたあと、すぐに目的地へと向かった。
そこは思ったよりも少なかったため、外より何倍も涼しく感じた。

まずは男三人が同じ店で買えるものを話した結果、スポーツ店に行くことにした。
買い物って少なくてもお昼までだよね…？

それが終わったらどうするんだろう。
もしかして、解散しちゃうのかな？

それだと嫌だな…
いっぱい神童先輩とおしゃべりしたいし、やっぱり午前中で終わるのは物足りない気がする。