【イナGO】好きって伝えられない【空野葵×神童拓人】 (ページ3)

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神童先輩が好きと伝えると、二人は顔を見合わせていた。
私が神童先輩を好きなのが意外に思ったのかな。

だとしたらそれは全然意外じゃないことで、大した理由があるわけでもないけど好きなことには代わりないし…
って、何で私がこんなことに悩んでるんだろう。

そのあとは、水鳥さんも茜さんも私の言葉が信じられていないのか黙りこくって何かを考えていた。
だが、食べている手は止まることなく動いていて何かを考えていると言うのも怪しくなってくる。

そんなことを思っていると、私の食べている手が止まってしまった。
それに気付き食べ始めるとやっぱり二人の考えていることが気になってしまう。

私は嘘なんかついてないし、本当に神童先輩が好きなのだから新手のドッキリなんかしていない。
そんなに私が神童先輩を好きなのに疑問を抱くのであれば、言ってくれた方がこんなに悩まなくてすむんだけどな…

結局そのあとは一言も喋らずお弁当を食べ終えてしまった。
もっと先輩たちの話が聞きたかったんだけど、残念だな…

そして皆がミーティングルームに行くと、夏休みに行われる合宿についての話が行われた。
合宿が行われることを聞いたのが今回が初めてで、皆驚きの声をあげていた。

合宿は、夏休みに入ってすぐ行うらしく案外早く当日を迎えることになりそうだなと思った。
合宿までは１ヶ月半ほどの日数があるが、今の私にとっては神童先輩に毎日会える喜びと幸せで１日がすぐにおわってしまう。

何か合宿と来たら一日中神童先輩といられると言う楽しみです更に１日がすぐ終わる気がする。
なんだか本当に楽しみになってきた！

「それと、合宿にはホーリーロードで戦ったチームの何校かが一緒に参加することになる。他校とふれ合いながら練習風景を学ぶのもたまには良いだろう！！参加チームならどことでも試合をしていいことになる。

これを期に、まだ自分に足りないものを見つけるんだ！！いいな！」

「「「はい！！」」」

「あの、円堂監督、現段階での参加チームを伝えなくていいんですか？
皆も気になっていると思いますし…」

「おぉ、すっかり忘れていた！！スマン音無！！この合宿に参加できるチームの現段階では帝国学園と、白恋中、木戸川清修に聖堂山だ。

これは今の状況で、後から増えたり減ったりするかもしれない。まあ、減る確率の方が低いけどな！！」