【イナGO】好きって伝えられない【空野葵×神童拓人】 (ページ16)

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5.秘密の話ページ16

仕事が終わって大浴場に向かっていると、ちょうどそこには神童先輩たちがいた。
まだ男子たちの入浴時間ではないので、不思議に思っていると浜野先輩が私たちに気づき手を振ってきた。

それには茜さんが振り返すと、なんでここにいるのかを聞いた。

「いや〜、実はさ大浴場の掃除してたんだよね〜
マネージャーは練習後の片付けとか明日の準備してから入るって聞いたから、俺たちは当番制にして掃除することになったんだ！」

「そうなんだ、ありがとう」

「ちょぉっ！そっけな！！」

茜さんは浜野先輩が好きなわけだから、きっかけがなんだろうと話せて嬉しいのか笑っている。
選手たちの写真を撮ってる時みたいに。

好きな人と話している茜さんがちょっと羨ましく思いながらも、入浴時間にも限りがあるのでそろそろ入ることに。
大浴場は思っていたよりも広かった。

先に入っている私たちに続いて、音無先生と天河原の監督さんが入ってきた。
2人とも少ない女性同士だからか、打ち解けているよつに見える。

2人の会話を聞きながら、私たちマネージャー3人はこの後のことについて話していた。
消灯時間は10時なのでそれまでには部屋に戻れるようにしたい。

主将会議が何時に終わるのか分からないけど、男子の入浴が終わってすぐ始まるそうなので10時ギリギリに終わることはないと思う。
男子の入浴が完全に終わるのは8時だから……

……て言うか、2人が来ること天河原の人達に話してない！！！
出たらいてくれると助かるんだけど、そんなに早く来ないよね…

直接部屋に聞きに行かないと！！
そう思い私は他の2人より早く出ようと思って出ることを伝えると、一緒に出ると言われたので一緒に出ることにした。

そうして、入浴場を後にし着替えて天河原の部屋へと向かおうとした。

だがその必要はなく、天河原の人達は休憩スペースでたむろっていた。

「なんで、こんな所にいるんだよ？」

「あ、やっほ〜
なんでって、君たちを待ってたんだよ〜

部屋に来る時そこの2人も来るのかなーって思って、すぐ聞けるようここで待ち伏せしてた！」

「待ち伏せって……
ちょうどその事を言おうと思って早く出たのに……」

「あ、そうなの〜？
で、どうする〜？」

「えっと、茜さんが主将会議に出ることになってちょっと遅くなるんですけど2人とも来てくれるそうです」