【イナGO】好きって伝えられない【空野葵×神童拓人】 (ページ15)

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食事を終わらせ、残りの仕事を片付けに行く。
乾燥も終わり仕事に取り掛かると、音無先生がやってきた。

「3人とも、マネージャー業お疲れさま！
初めての合宿だから普段より疲れたでしょう！

残りの仕事、手伝うわ！」

私たちマネージャーを気遣ってくれたのかわざわざ手伝いに来てくれた。
音無先生も、10年前はマネージャーしてたからかな。

よく私たちを気遣ってくれている。

「音無先生！
わざわざありがとうございます！」

「気にしなくていいのよ！
疲れた時はお互い様だし、マネージャー業の大変さもよく分かってるから！

それより、3人ともお風呂のあとは何か用事とかある？
今日の主将会議でマネージャーにも参加して欲しいんだけど…」

「わざわざ主将会議にマネージャー出る必要あんのか？」

「ええ、合宿中にちょっといろいろサプライズを用意してるの
マネージャー3人にも説明しようと思ってたんだけど…」

「葵ちゃん、どうするの？」

「えーっと……それってマネージャー全員参加しないとダメなんですか？」

「別に強制じゃないわ
予定があるなら、そうね……

誰か1人が来てくれれば助かるんだけど、無理そうなら後から私が口で説明するけど、どうする？」

音無先生の話を聞き、私たちは互いに目線を交わらせる。
お風呂のあとは天河原の人達との約束がある。

さすがに破るわけには行かないので、できるだけ行きたいけど…
大事な話みたいだし……

すると、突然茜さんが口を開いた

「それ、私行きたい
葵ちゃんは約束があるから、そっちを優先していいよ

水鳥ちゃんは葵ちゃんの付き添いしてね」

「確かに、あたしが行ってもあんまり意味ないしな
じゃあ、茜に任せるぜ！」

「ありがとうございます、茜さん！」

「じゃあ、それに決まりね！
男子がお風呂を上がって少しした頃に始まるから、7時半頃に来てくれる？」

「はい」

そうと決まると否や、残りの仕事をテキパキと片付けて音無先生は行ってしまった。
改めてお礼を言うと笑顔で気にしなくていいといってくれた。

音無先生も仕事で忙しいはずなのに、わざわざ手伝いに来てくれるなんて凄く優しい人だと思う。