ふわり。5 ページ5
「・・・あいばさん、元気でね。」
「・・うん、にのちゃんも。」
「・・一生の別れじゃないんだから。
そんな顔すんなよ。」
「・・手紙だってあるしね。」
「・・2か月後にはまた会える。」
「・・にのちゃんの声、ちゃんと心に留めたから、
2か月経つまで、仕事がんばる。」
「・・ふふ、じゃあ俺は、相葉さんの文字を待ちながら、
お仕事がんばりますよ。」
ふわり、ぷしゅ。
ぷしゅ、ふわん。
空気が、 入って、 抜けて、
入って、 抜ける。
「・・相葉さん、アンタ、
風邪引かないでくださいよ。」
「にのこそ、ちゃんと、服着ろよ?」
山を下りて、坂を降りて、
分かれ道。
にのはいつも、この瞬間は少し、はにかむ。
__・・はにかまないと、泣きそうになるんだよ。__
いつか、そう言ったにの。
今日も、はにかんでる。
「・・・相葉さん、
また、ね。」
その言葉で、より一層、はにかんだ。
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作者名:にじいろえんぴつ | 作成日時:2014年2月14日 15時