ふわり。３ ページ3
「ひさしぶり、ですね。
相葉さん。」
「ふふ、ひさしぶり、にのちゃん。」
ふわり、
「・・・ちょっとやせた？」
「うん、にのちゃんほどは、
やせないから大丈夫。
３０になったら太ってね。
ふとった〜って、笑いたいから。笑」
ふわり、ふわり、
「・・・ふは、笑」
「あ、いま想像できた？笑
ちょっとあせった？笑」
ふわり、ふわり、
「・・ほんっと、相葉さん・・。笑」
「ふふふ、俺の職業、
相手笑わせないとだからね〜。
にのちゃんだって、笑わせるさ。」
「ふふふ、」
ふわり。
にのがふわり、笑うと、空気がこころに入ってくる。
ふわり、ふわり
こころが浮かんで、浮かんで、
紙風船のように飛んでいく。
今日は、空も同じだったのか、
雪がふわふわと落ちてくる。
やさしく、ゆっくり、落ちてくる。
「・・にのちゃん、寒くない？
大丈夫？」
「・・アンタにこんなに着せられてるんだもん
大丈夫に、決まってる。」
「・・・それも、そうだね。笑」
「でしょう？
・・・紙袋に、俺用のコートいれて持ってくるなんて、
貴方も馬鹿ですね。」
＿＿重かったでしょう？ なのに、ありがとう。＿＿
ふわん。
「・・・ふふふ、笑
馬鹿は重さも分かんないから、次も持ってくるよ。笑」
「・・・そう。」
ふわん、ふわん。
こころが、あったまる。
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作者名：にじいろえんぴつ | 作成日時：2014年2月14日 15時
