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8話 あの夢 ページ9

放課後
凛「Aくん…あの…」

A「なんだよ」

凛「よかったら…一緒に帰らないかにゃ?」

A「あのなぁ…正直そういうのは迷惑なんだよ」

凛「そう…だよね」

すごく落ち込んだ顔で…それでも笑顔でいようとする星空 凛を見てつい…

A「あーもうわかったよ!そういう顔されると断れねえだろうが…」

凛「え…?」

A「さっさとしろよ。置いてくぞ」

凛「すぐ行くにゃ!」


無言のまま気まずい空気が流れる。


…だから誰かと一緒に帰るなんて嫌だったんだよ。

いつもの元気はどうしたんだよ…。


A「あのさぁ…もしかして緊張してんの?」

凛「し、してないにゃ!」

A「(あからさまにしてんじゃねえかよ…)」

凛「…」

A「行くぞ」

凛「え…?えぇー!」

凛の手を掴んである場所まで連れて行く。


凛「ここは…?」


全てが見渡せるんじゃないかってぐらい眺めがいい街の外れの高台まで来た俺たちは…


A「ほら…見てみろよ」

凛「すっごく綺麗だにゃ〜…」

丁度良い位置まで夕日が沈んでいて、まるでオレンジ色の海が街を包んでいるかのような景色が広がっている。


A「そうそう、そういう顔の方がお前らしいよ」

凛「……///」

A「あんまり遅くなると妹に怒られちまうし、そろそろ帰るぞ」

凛「あっ……。うん」




A「悪いな、遅くなっちまって」

唯「もう、あんまり心配かけないでよ」

A「あのなぁ…俺もう高校生だぜ?」

唯「だってお兄ちゃん友達いないからいつも学校終わったらすぐに帰ってくるじゃん」

A「言うな…」

唯「あ…ごめんね…」

A「マジで謝られると逆にショックなんすけど…」

唯「そ、そんなことよりご飯食べちゃってよ」

A「お、おう…」





A「今までよく頑張ったな…真冬」

真冬「……」

A「何もしてあげられなくて…ごめんな…」

真冬「……」




唯「お兄ちゃん!朝だよー!」

A「ん…」

唯の声で目が覚める。

唯「お兄ちゃん…泣いてるの?」

A「え?」


唯に言われて自分が見ていた夢を思い出した。

A「あくびだよ…」

唯の頭を軽く撫でて起き上がる。

A「ほら、着替えるから出てけよ」

唯「はーい♪」

何事もなかったかのように嬉しそうに一階へと降りていく唯を見て少し安心した。

A「あの夢見たの…久しぶりだな」

9話 アイドル→←7話 やっぱお前むかつく



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きょう(プロフ) - ガンさん» おつありです!( ´ ▽ ` )ノ 最後まで読んでくださって本当にありがとうございます! もし良ければ次作の方も読んでいただけると嬉しいです(*^^*) (2014年10月8日 11時) (レス) id: c9705de42c (このIDを非表示/違反報告)
ガン - お疲れ様です良い話だと思います (2014年10月6日 23時) (レス) id: 2865fa2611 (このIDを非表示/違反報告)
きょう(プロフ) - 清武鷹師さん» ええ!?読んでくださってありがとうございます!清武さんの小説めっちゃ好きなんです!ありがとうございます!! (2014年10月5日 7時) (レス) id: c9705de42c (このIDを非表示/違反報告)
清武鷹師(プロフ) - すごくおもしろかったです。話の展開もワクワクしました(^^)次作も頑張ってください (2014年10月5日 0時) (レス) id: 4ae3766686 (このIDを非表示/違反報告)
きょう(プロフ) - kikujiroさん» 楽しみだなんてそんな…(≧∇≦) 更新遅めですいません(´・ω・`) (2014年9月29日 6時) (レス) id: c9705de42c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きょう | 作者ホームページ:http://kyou  
作成日時:2014年8月11日 16時

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