喧嘩した後、夢主が帰ってきたら（整地） ページ43
sm
どうして、なんであんなこと。
素朴な疑問が頭の中を埋め尽くしていく。早くこのことを忘れてしまいたいのに、今見たのは幻覚だったのかもと、どこかで期待する自分が居る。
「……疲れた、」
路地裏で座り込んでしまった。目を瞑っても脳裏に浮かぶのはあの二人だけ……。
「……居た」
耳に馴染んでしまったその声に、恐る恐る顔を上げた。その瞬間、香水の匂いに包まれた彼に抱き締められる。
私を抱き締めているはずなのに、大好きな彼からは他の女の人の香水の匂い。どこか屈辱的だ。
「嫌いになった、？」
震えた声に、反射的に首を横に振る。
「……酔った勢いでやった。俺もどうかしてた」
未だ尚赤い顔で言う彼を突き放し、逃げるように立ち上がる。
「……ごめん、今はあんまり話したくない」
放心状態の彼を残し、一人で路地裏を抜ける。酔いが醒めるまで、私は彼を許せない。
kr
袖を捲って、薄くなってきている古傷をぼんやりと眺める。
少しでも彼を嫌ってしまえば、降り注ぐ暴言と暴力。別れるのもやっとだったのに。
私を心配してくれたのに、その優しさは私を手懐けるためなのか。こんなことを考えるなんて、我ながら最低だ。
ふらふらと、知り尽くしている街を迷子のように彷徨う。これからどうしようか、なんて考えていると後方へ強く腕を引かれた。
「待てって、！」
「ッ、離して……！」
相手の顔を見た瞬間、掴まれた腕を振って抜け出そうと試みる。
「ごめん、ごめんな……だから一回、Aも落ち着いて……な、？」
慰めるように背中を擦られ、ゆっくりと意識が戻っていく。
「元彼のこと、聞いてたくせにこんなこと……。いーよ、俺も殴って」
「……できるわけない。あいつと一緒になりたくないの」
彼から顔を逸らすと、漏れたような笑い声が聞こえた。
触っていい？、と聞かれた後、視界いっぱいに彼が映る。
「……ありがと。やっぱお前のこと嫌いになれねーわ。もう二度とこんなことしない」
───────────
私の欲望によりsmさんが解決してません。あの後仲直りはしたんでしょうね……きっと！
完結に近付いてきています。相棒の更新速度が遅いので一緒に見守ってくださいね！！
続く
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もも - リクエストなんですけど、夢主が嘔吐恐怖症で吐いちゃったメンバーに夢主が｢ごめん、少しの間○○と一緒にいたくない｣って言ったときのやつおねがいします！ (3月7日 20時) (
レス) id: 2bfbe6c963 (このIDを非表示/違反報告)
もも - リクエストなんですけど、夢主が嘔吐恐怖症で吐いちゃったメンバーに夢主が｢ごめん、少しの間○○と一緒にいたくない｣って言ったときのやつおねがいします (8月8日 5時) (レス) id: 9398971da7 (このIDを非表示/違反報告)
ramune(プロフ) - あいうえおさん» リクエストありがとうございます！！承りました！いいですね……やっぱ皆さんRネタが好きなようでにこにこしてます。 (8月7日 19時) (レス) id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 追記。詳しく言うと彼の服を引っ張ってベットに床ドン状態になってから『ギューして』と言ってみた感じです！ (8月7日 3時) (レス) @page11 id: 8550e02f20 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - リクエストです。まだ誘ってみた系があまり無いのであれば「『ギューして』と言ってみた(『ギューして』とは女性が男性を誘う時に言う言葉です)」をお願いします！ (8月7日 2時) (レス) @page5 id: 8550e02f20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ramune、なる． x他1人 | 作成日時：2023年6月4日 19時
