俺のとこにおいで 2 【灰谷蘭】

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「佐倉さん！」



『あ、持田くん。』







私を呼んだのは、ココさんの秘書の持田くん。

最近入ったらしく、秘書同士の私たちは何気に話したりする。









「ちょっと分かんなくて聞きたいことあって…」



『うん、どれどれ』










こういう助け合い、みたいな感じで。

分かんないの上司に聞けないもんね…と思い、相談を受けるのは多々ある。







その間に日常会話とかも入れて話したり。













「最近仕事多くて昨日三徹しました…」








なんてめっちゃ辛そうに言う持田くん、
分かるよ…なんて心の中で共感。














なんて会話を弾ませて話してると、



















「Aちゃん〜？」











と声の方に振り返れば、にっこにこの蘭さんが。


…待って目怖くない？？目笑ってるのに怖いよ？










『蘭さんこんにちは』



「灰谷さんこんにちは！」









お隣の持田くんも言う。

最近入ったのに上司の同僚の名前も覚えて、お仕事こなして偉いなぁ…なんて思う







そんな持田くんはスルーして、













「Aちゃん竜胆呼んでたよ〜」



『え“、うそ』



「ほんと〜」











なんて蘭さんは言う。




待って、竜胆さんに呼び出された記憶ないんだけども、だけども！！

てか何気に普通におててにぎにぎする蘭さん、癖なのかな？












『じゃあ行かないと…
あ、持田くんごめん。どうしよういつ教えよっか…』



「あ、いえこちらこそ、すいません…」













なんてやり取りしてるが、

隣の蘭さん真顔で無言なの正直めっちゃ怖い。



しかもなんかにぎにぎしてる手を強く掴まれて、
握力ゴリラですか。とツッコミたくなった













『うーん、じゃあ＿＿「お腹すいたぁ」…』



「…」












……。



めっちゃ普通に遮ってきた蘭さん。




今お話中だったよね？？蘭さん聞こえてなかった？

あれ、このまま会話続けていい…？













『あ、えっと＿「Aちゃんなんか食べに行こ〜」…』



「…」












……やばい話進まない。

なんなら話させない気でいるんじゃないですか蘭さん！？






ほら持田くんもめっちゃ戸惑ってるよ…ごめんね…













【上司 話させてくれない 対応】





なんて調べたらなんか出てくるかな、

…いや調べる前に締められるなこれ。











なんならもう【灰谷蘭の取り扱い説明書】頼みます。

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